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2015年11月29日
佐賀 多久唐津地区「信行の集い」
【佐賀】宗務所(田中英康所長)は多久唐津地区寺院11ヵ寺を対象とした檀信徒研修道場「信行の集い」を昨年11月29日、多久市妙海寺(宮本智昭住職)で開催し、約110人の檀信徒が参加した。宗務所では管内を4地区に分け、僧侶檀信徒が一体になりやすい規模で大会を行っている。
はじめに田中所長が「いのちに合掌」と題して講演を行った。田中師は、第2次世界大戦中、多くのユダヤ人の命を救った陸軍中将・樋口季一郎氏(日蓮宗檀信徒)のエピソードを紹介。どのような状況にあっても、生命は絶対に尊重されなければならないとし、すべての人が持つ仏種(仏性)を互いに尊重し合い、法華経の教えを行ずることで、常不軽菩薩品に説かれる「汝等菩薩の道を行じて、当に作仏する事を得べし」が実現すると話した。
続く法要では、檀信徒もうちわ太鼓を叩きながら、一心にお題目を唱えた。参加者からは「お題目に抱かれながら、自分もその中で懸命にお唱えすることができ、貴重な経験を積めた」といった声が聞けた。