2015年6月26日
青森 中泊町弘法寺で十年ぶりに血脈修行
【青森】六月二十六日より二十八日の三日間、中泊町弘法寺(三浦泰昭住職)において弘法寺では十年ぶりとなる血脈授戒会が行われた。血脈授戒会は日蓮宗の寺院では全国でも青森県西北地区の中でも十ヶ寺程度で行われる珍しい行事で、以前は一週間ほどの日程でお寺に宿泊して行われていたが、現在は三日間が主流である。そして血脈授戒会を行う地域ではこの行事を「行(ぎょう)」とも呼ぶ。
血脈授戒会は生前戒名の授与を行うための授戒の儀式を、説法を聴聞したり、法華懺法会に見られるような礼拝行(三十三礼拝)や独特の節回しでお題目を唱えながら境内を練り歩く行堂行など特徴的な作法を交えた法要・修行を通して懺悔滅罪し、宗祖の教えを受持する自覚を促す行事である。
一日目には、開行式が行われ三浦住職より三日間の行事の無事成満の祈願がなされ、三日間の修行が始まった。
そして最終日には血脈授戒授与式が行われ、「三日間大変な修行だったと思うが、日蓮大聖人が身命をかけて実践された法華経の教え・お題目信仰をこれからも大事にし、実践をしてほしい」という言葉の後、三浦住職より総代代表四名に生前戒名が封された血脈が手渡された。
血脈授戒会に参加した檀信徒からは「初めて参加したが、思った以上に大変だった。三日間の中で礼拝行が一番きつかった。この修行を通して改めて自分を見つめ直し、これからも信仰に励みたい」と話していた。