2014年7月24日
熊野市本乗寺で修養道場開催
【三重】 去る七月二十四日から二十六日までの三日間、三重県熊野市の本乗寺(冨田啓暢上人住職)において『第四十二回 少年少女のための修養道場』が開催。参加者の子ども達三十二人が唱題行などの修行やレクリエーションを体験した。
毎年、夏休みシーズンに三重県の青年僧が先生となり、小学生を主対象に修行をおこなうこの道場。
本年は熊野市の本乗寺を会場に開催。県内各地より小学生二十九人が本乗寺に集まった。この修養道場、毎年参加する『常連』の子ども達も少なくなく。小学生の参加者とは別に、中学を卒業した『常連』三人は昨年に引き続いて今回も『スタッフ』として参加。先生達と共に子ども達の指導にあたってくれた。
初日、二十四日の熊野市はジリジリと日が照りつけ、じっとしているだけで汗ばんでくるような暑さ。そんな中での開会となった。
午後二時半より開会式が開式。法味言上の後、三重県日蓮宗青年会会長 冨田周温上人(三重県熊野市本乗寺宗徒)による挨拶とともに開会宣言が成された。
冨田会長は、「今日から三日間、暑さに負けないよう一生懸命がんばりましょう!」とエネルギッシュな声を張り上げ、子どもたちに挨拶をされた。
例年この修養道場では、仏事に参加する機会の少ない子ども達のために、合掌の仕方やお数珠の持ち方などといった基本的な作法などを教えている。
本年もそれらの作法に加え、お焼香の仕方なども丁寧に指導。作法に次いでは、読経や唱題行といった従来の修行や、団扇太鼓の叩き方指導(二日目に実施)もおこなわれた。
普段の生活ではする機会の少ない正座で足が痺れ、何度も姿勢を直す子たちが多数いたが、それでも参加者の子ども達はがんばりを見せ、一生懸命に大きな声で唱題に読経にと真剣に打ち込んでいた。
今回の会場寺院でもある本乗寺は、熊野市北部の山間部、大又川の川沿いに堂宇がある。谷間を抜ける風の影響か、川の水が空気を冷やすのか、夏の暑さこそあれ体力をそぎ落とすほどの暑さには至らない。修養道場をおこなうに当たって、子ども達の体調管理には充分に気を遣わなくてはならないところだが、その点に限ってはひとつ安心できる環境での開催だった。
二日目、午前の修行を終えた子ども達は、本乗寺前を流れる大又川から1キロほど下流にある河原にて川遊びを楽しんだ。
川幅約15メートル、前後約200メートルほどのその一帯は、夏場になると地元の子ども達にとって格好の夏の遊び場となる。
向こう岸にまで行かなければ、比較的安全な岩や砂地の浅瀬が広範囲に広がっている。深くても小学校高学年の腰ほどの深さもないので、年少の子ども達はそちら側で遊ぶ事が出来る。
対して、向こう岸の際は水深5メートル前後の深さがあり、年長の子ども達は、岩の上や、大木の枝にくくりつけられたは太いロープを使い、ターザンよろしく勢いをつけて飛び込んでいく。水深が深いので、飛び込んでケガをする事もない。
川の流れも穏やかで、プールしか経験の無い子どもでも川の流れに足を取られるような心配はほとんどない。鮮やか色の浮き輪をそれぞれ身につけ、子ども達は天然の流水がもたらす涼やかな水を楽しんでいた。
昼食は、先生達が用意した焼き肉を頬張り、近くに住む本乗寺檀家の杉下悦夫さんが大又川に棲むカッパの昔話を子ども達に語ってくれた。
川遊びを終え、夕方の勤行と夕食をすませた子ども達は夜、本乗寺の裏山を巡る肝試しに出発。明かりの殆ど無い県道約10分の一本道を懐中電灯一本だけを頼りに進んでいく。途中、ゴリラやワニのマスクを被ったスタッフが姿を隠し、子ども達を驚かせる。勢いよく飛び出しても、丁寧に挨拶を返す肝の据わった子もいれば、足をバタバタさせて「コワいっ、コワいっ…」と始終先生から離れないような子もいた。
最終日、三日目の朝勤では、二日目に作成したお守りを御宝前に供えて読経。お守りの中には、子ども達が書いた『自身への祈願』『他者への祈願』が封入されており、子ども達は「(お守りに書いた)祈りが叶いますように…」との願いを込め、一心に手を合わせていた。



















