全国の通信記事
2014年6月25日号
本山久昌寺 新貫首に石川日法猊下御晋山
【茨城】水戸藩主徳川光圀公によって創建された常陸太田市本山久昌寺で、第18世石川日法師の晋山報告式が6月25日に営まれ、大勢の檀信徒と僧侶が祝った。
本堂で晋山式が営まれ、神部日曠前貫首から法灯の継承がなされた。その後、場所を移して、法灯継承晋山披露と前貫首の御勇退御慰労の宴が持たれ、関係僧侶多数が祝辞を述べた。また、石川新貫首は久昌寺に対する熱い思いが込めらた挨拶を行った。
2014年6月24日号
高座説教について研修会
【千葉東】六月二十四日、山武市松林寺(堀越顕秀住職)に於いて、布教師会(加藤紳生会長)主催、青年会(小堀善光会長)共催による「高座説教についてⅢ」が開催され、それぞれの会員十八名が参加した。
今回で三回目となるこの研修会は、上村貞雄講師(妙蓮寺住職)と蓑輪顕寿副講師(龍蔵寺住職)を迎え、高座説教の基礎から実践までを研修した。
午前中に上村講師より高座説教についての流れの説明や注意点について講習があり、午後より実習として参加者が実際に高座に上り、自己紹介を行った。
三回とも参加した会員は「流れが覚えきれず前回までのことを思い出しながらでしたが、また新しいことを勉強させてもらい、これからの自分の布教に役立てていきたい」と感想を述べていた。
終了後は場所を移して、講師先生を囲んでの懇親の席も設けられ、お互いの親睦を深めた。
山梨県連合布教師会 ~布教の心得と教案の作り方~
【山梨三】山梨県連合布教師会(飯室智光会長)は六月二十四日、南アルプス市「桃源閣」を会場に研修講演会を開催した。
この連合布教師会では、毎年の総会と合わせ教師の資質の向上を図って研修会を行っているが、今回は日蓮宗全国布教師連合会会長の野坂法行師が招かれ、約一時間半に亘って「布教の心得と教案の作り方」と題した講演が行われた。
会場には県内教師と身延山僧道実習生を合わせ約四十名の参加者が集り、「より良く伝える」方法を取得すべく熱心に聴き入っていた。
野坂師はまず布教の心得として「布教、法話というものは話術ではなく、自らの信心を率直に伝えることが大切だ」と話を始めた。
講演中には五段法などの教案作成の方法論に留まらず、アインシュタインをはじめとする物理学者達の宗教観の表れた言葉を紹介し「生命工学や物理学、宇宙工学は法華経の教えの世界を現代に生きる人に理解してもらうのにとても有効である」と述べた。
そして「〝いのちに合掌〟と但行礼拝を基本理念として〝敬いのこころで安穏な社会づくり人づくり〟を社会にメッセージとして発信し、浸透させていく努力が求められる。その取り組みこそが布教である」と布教師としての基本姿勢について述べると、最後に教案のサンプルを解説しながら法話の一例を話し、講演を終了した。