全国の通信記事
2025年2月27日号
栃木 声明師会が先師報恩法要
【栃木】2月27日(木)、那須塩原市の等覚院(藤﨑善隆住職)で栃木県聲明師会主催による聲明業勲功の先師と北関東教区管内寺院教会結社歴代先師に対する報恩法要、並びに令和6年元日に起きた能登半島地震で自身も被災され、現地でご活躍ご尽力されている、全国声明師会連合会副会長、本延寺・妙相寺住職 河﨑俊宏師による椅子席での法要についての講義が行われた。当日は県内をはじめ東京都と茨城から僧侶檀信徒20名が参加。午後1時より河﨑師による椅子席での所作の講習と実習の後、午後4時から法要を営み、先師に法味を言上した。河﨑師は、「時代の変化とともに増えてきている椅子席での法要を今回の講義をもとに繰り返し研鑽し、先師が紡いできた法式・声明を繋いでいって欲しい」と述べた。
2025年2月20日号
埼玉 国祷会
【埼玉】修法師会(鷹野善正会長代行)は、令和7年2月20日、和光市妙典寺(永長正典住職)を会場に国祷会を開催し、僧侶檀信徒約80名が参加した。
法要に先立ち、青年会(加藤良海会長)が、妙典寺内の題目堂で一読後、日蓮聖人が護符をしたためたとされる子安の池等境内を唱題行脚した。途中から成満僧が入り、青年僧、成満僧のお題目の声と太鼓の音が大きく鳴り響いた。
その後、多くの檀信徒が見守る中、令和6年度日蓮宗加行所に於いて筆頭副伝師を務めた仁部前崇師(上原寺住職)を導師に成満僧8名が水行式を行った。
引き続き、本堂にて、国祷会が厳修され、鷹野会長代行が導師を務め、成満僧、会員各聖等の祈りのこもった読経や木剣の音が堂内に鳴り響いた。
会場寺院の挨拶で、永長住職は、「本日、当山にて国祷会を開催できたこと大変有難く御礼を申し上げます。この本堂は、先代が平成12年に再建し、25年の時が経ち、改めてこのお堂が清められ、皆様方に息吹を吹き込んでいただいた気がします。大変有難く、感謝を申し上げます。」と挨拶をした。また、日蓮聖人が佐渡流罪の際に当山に立ち寄り、難産の女性に安産祈願をした縁起の説明も話した。
最後に、鷹野会長代行は、「今日ご参列いただいた皆様は、尊神様のお力を木剣修法、撰経を通じて、お体にいただいた清らかな皆様方です。どうぞ、そのお力を令和7年という1年を安穏に過ごしていただければ、有難いと感じる次第でございます。」と御礼の挨拶を述べ、国祷会を終えた。
2025年2月18日号
栃木 芝沼顕成師帰山奉告式
【栃木】2月18日塩谷郡高根沢町妙顕寺(芝沼顕修住職)で、芝沼顕成師の日蓮宗大荒行堂第初行成満の帰山奉告式が営まれ僧侶檀信徒約50人が参列した。当日の天候は寒波の影響もあり時折小雪が舞い水盤の表面が凍る寒さの中での水行であったが、壱百日の苦修練行で鍛えぬかれた精神力で寒さを感じさせない堂々とした姿を見せた。その後の奉告式では令和6年度大荒行堂筆頭副傳師仁部前崇師より許証が授与され、続いて加行僧の力強い読経と法楽加持の声が堂内に響き渡った。最後に謝辞に立った芝沼師は、自分は自坊以外での僧道経験がない中での大荒行堂はとても辛く過酷な修行であったが、自身の成満を祈ってくれた檀信徒、寺族の思いを胸に無事に壱百日を成満出来た事に感謝の言葉を述べると共に、今後益々の寺門興隆、そして檀信徒の為に精進して行きたいと固い決意を誓った。