全国の通信記事
2025年4月15日号
埼玉 檀信徒研修会
【埼⽟】4⽉15⽇に⼤本⼭・池上本⾨寺において、埼⽟県⽇蓮宗宗務所・日蓮宗埼玉県檀信徒協議会 共催の檀信徒研修会が開催された。
県内各地から 125 名の僧侶、檀信徒が参集し、参加者は祈りと学びに満ちた⼀⽇を過ごした。
朗峰会館での昼食後、開会式で埼玉県宗務所⻑・⽯⿊淳明上⼈(感應寺住職)は「定員を⼤きく超える125 名の皆様にご参加いただき、⼼より感謝申し上げます。⽇蓮聖⼈第750遠忌を6年後に控え、ご入滅のご霊跡にてともに感謝と祈りのお題目をお唱えできることは誠に意義深いことです。信仰を深め次世代へと繋げてまいりましょう」と語った。
続いて、平柳檀信徒協議会会⻑が「これほど多くの⽅にご参加いただき、誠に嬉しく思います。本⽇の研修が実りあるものとなり、⽇蓮宗のさらなる発展、協議会活動の推進にご協⼒をいただければ幸いです」述べた。
大堂に移動し記念撮影後、菅野⽇彰貫⾸猊下による御経頂戴の儀が厳かに執り⾏われた。
菅野猊下はご挨拶のなかで「本⽇、皆様が池上に集い、お題⽬を唱えてくださったことを嬉しく感じます。この地で感じた⽇蓮聖⼈の息吹をぜひご⾃宅に持ち帰り、日々の信仰で活かしていただければと思います」と語られた。
引き続き縁起説明、お開帳法要があり、終了後に昨年完成した清正公堂を参拝。 設計施工の⼤和⽥棟梁による建築解説が⾏われ、⽊組みの技術や意匠の背景に込められた信仰の美学に、参加者は深い関⼼を寄せた。
その後は霊宝殿を⾒学。 安藤主事の案内のもと、宗⾨の歴史と信仰の深さに触れる時間となった。
今回の研修会は、⽇蓮宗の歴史を⾝近に感じ、信仰を⾒つめ直す貴重な機会となった。参加者の多くが750遠忌に向けての決意を新たにし、それぞれの地域での信仰活動に繋げていくことが期待される。
2025年3月6日号
茨城 害救援対策支部講習会
【茨城】茨城県災害救援対策支部(相田要練支部長)は、県檀信徒協議会(熊王康宏会長)協賛のもと、3月6日に星宮寺(相田要練住職)で講習会を開き、僧侶・檀信徒約120名が参加した。今年の大荒行を終えた僧侶らが災害犠牲者慰霊・被災地復興祈願の法要を行った後、講談師の一龍斎貞鏡師が、「祈りの心」と題して本堂で講談を行った。
一昨年、真打に昇進した貞鏡師は、2月に出産を終えたばかりで、今回が出産後の初講談となった。新作講談として、自身や父、夫、子ども達との生活をユーモアを交えて紹介。夫婦のすれ違いがあった中、講談の師匠である父の突然の死に直面し、すれ違いを乗り越えて道を精進していく覚悟と絆が深まったことを明かした。そして、自分や大切な人にいつ「まさか」が訪れるか分からないという認識が、災害への心構えにもつながると語った。笑いと涙が交じる講談に、会場から盛大な拍手が送られた。
埼玉 先師法要
【埼玉】令和7年3月6日、埼玉県声明師会主催による管内先師法要が川越市の本應寺(星光喩住職)において厳粛に執り行われた。本法要は、管内寺院の先師たちへの感謝と追悼の意を表すため、毎年開催されている。今年も県内各地から声明師や関係者が集い、厳かな雰囲気の中で先師への供養が行われた。導師を務めたのは、埼玉県声明師会会長の星光陽上人。法要の中で星上人は「先師方が紡いできた声明師会の歴史と伝統を大切にしながら、これからもさらなる発展を目指していきたい」と述べ、集まった参加者に向けて、声明の継承と精進を呼びかけた。本應寺の本堂には、読経と声明の声が響き、参加者は手を合わせながら静かに祈りを捧げた。法要が終了すると、参加者同士で先師の功績を語り合い、改めて声明の意義と伝統を受け継ぐ決意を新たにする場面も見られた。