全国の通信記事
2025年3月6日号
埼玉 先師法要
【埼玉】令和7年3月6日、埼玉県声明師会主催による管内先師法要が川越市の本應寺(星光喩住職)において厳粛に執り行われた。本法要は、管内寺院の先師たちへの感謝と追悼の意を表すため、毎年開催されている。今年も県内各地から声明師や関係者が集い、厳かな雰囲気の中で先師への供養が行われた。導師を務めたのは、埼玉県声明師会会長の星光陽上人。法要の中で星上人は「先師方が紡いできた声明師会の歴史と伝統を大切にしながら、これからもさらなる発展を目指していきたい」と述べ、集まった参加者に向けて、声明の継承と精進を呼びかけた。本應寺の本堂には、読経と声明の声が響き、参加者は手を合わせながら静かに祈りを捧げた。法要が終了すると、参加者同士で先師の功績を語り合い、改めて声明の意義と伝統を受け継ぐ決意を新たにする場面も見られた。
2025年2月18日号
栃木 芝沼顕成師帰山奉告式
【栃木】2月18日塩谷郡高根沢町妙顕寺(芝沼顕修住職)で、芝沼顕成師の日蓮宗大荒行堂第初行成満の帰山奉告式が営まれ僧侶檀信徒約50人が参列した。当日の天候は寒波の影響もあり時折小雪が舞い水盤の表面が凍る寒さの中での水行であったが、壱百日の苦修練行で鍛えぬかれた精神力で寒さを感じさせない堂々とした姿を見せた。その後の奉告式では令和6年度大荒行堂筆頭副傳師仁部前崇師より許証が授与され、続いて加行僧の力強い読経と法楽加持の声が堂内に響き渡った。最後に謝辞に立った芝沼師は、自分は自坊以外での僧道経験がない中での大荒行堂はとても辛く過酷な修行であったが、自身の成満を祈ってくれた檀信徒、寺族の思いを胸に無事に壱百日を成満出来た事に感謝の言葉を述べると共に、今後益々の寺門興隆、そして檀信徒の為に精進して行きたいと固い決意を誓った。
2025年2月17日号
栃木 野澤優介師帰山奉告式
【栃木】2月17日さくら市妙福寺(野澤壯監住職)で、同寺副住職の野澤優介師の日蓮宗大荒行堂第初行成満の帰山奉告式が営まれ僧侶檀信徒約70人が参列した。当日は天候に恵まれた中での水行であったが、加行僧が下帯一枚で寒水を被り始めると自ずと合掌をする檀信徒の姿が見られた。奉告式では令和6年度大荒行堂筆頭副傳師仁部前崇師より許証が授与され、続いて加行僧の迫力のある読経と法楽加持の声が堂内に響き渡った。最後に謝辞に立った優介師は、行中の過酷さ辛さを涙ながらに語り、逃げ出してしまいたいと何度も思ったが、自身の成満を祈ってくれている檀信徒、寺族のことを思い出し自分を奮い立たせ壱百日を無事成満出来た事を心より感謝申し上げると共に、今後益々、寺門興隆、そして檀信徒の幸せの為に一層精進・尽力していくことを誓った。