全国の通信記事
2024年3月5日号
和歌山 報恩法要「国祷会」
【和歌山】3月5日和歌山市の一乗院(植田観龍住職)で県下合同の報恩法要「国祷会」が営まれた。管内僧侶檀信徒約60人が参列した。和歌山管区では初めての試みとなった国祷会。法要に先立って梅本龍昇師(橋本市妙見寺)による法話がなされた。「空海の自分を深く知る“自利利他”、最澄の自分を忘れる“忘己利他”の理論からどちらも菩提心を起こした状態と捉えることができるが、日蓮聖人は南無妙法蓮華経のお題目こそが埃まみれ錆まみれの菩提心を呼び起こすものだと示されている。皆でお題目を唱え立正安国を祈り願いましょう」と説いた。管内修法師による御祈祷がなされ、能登半島地震で被災された方々の早期復興、更には今なお続くロシアウクライナ戦争終結を願って国土安穏等の祈願がなされた。和歌山県檀信徒協議会の内芝武会長は式中で「このように僧侶檀信徒が一体となった祈りの場を設けていただくのは嬉しく有り難いことです」と挨拶した。雨模様の中集まった人びとの声が堂内に響き渡った。
2024年2月12日号
和歌山 植田観龍師帰山式
【和歌山】令和6年2月12日、和歌山市一乗院で植田観龍住職の帰山奉告式が営まれた。第再々行代表としての責務を果たし、奉告式では同行の堺市佐々木宏介師から感賞状が手渡された。式中、蘆田恵教宗務所長、福田恵隆和歌山県修法師会長からも労いと今後の活躍を期待して祝辞が述べられた。最後に、「100日間留守を預かってくれた師父、通算400日の荒行に耐え得る丈夫な身体に産んでくれた母親に感謝します」と言葉に詰まりながら謝意を述べ、修行の功徳をもって檀信徒の皆様に恩返ししていきたいと決意をあらたにした。
2024年1月30日号
和歌山 能登半島地震募金活動
【和歌山】和歌山県教化センターは令和6年1月1日に発災した能登半島地震に対し、1月30日にJR和歌山駅前にて募金活動を行った。被災地の現状がわかる程度の写真を貼り出し、『いのちに合掌』の幟を立て募金箱を持った。朝と夜二回に分けて行われて有志の僧侶10名が参加した。通勤通学の時間帯であった為、サラリーマンや学生など多くの人が募金に協力してくれた。また、袈裟をかけた僧侶に対し合掌する人の姿も見受けられた。およそ4時間で合計39,396円が集まった。集められた支援金は広く被災地に活用していただけるよう送金先を考慮し手配されることとなった。