全国の通信記事
2024年11月21日号
和歌山 知恩報恩法要「敬禮」
【和歌山】11月21日(木)に和歌山市の和歌山城ホールで県下合同知恩報恩法要「敬禮」が営まれた。今回の法要は、災害事故物故者追悼のために企画されたもので今までにない新しい試みとなった。
「昨日まで、当たり前のように生きていた大切な人が突然いなくなった。そのことについて自分の中でしっかりとした答えが出ていない。突然いなくなった人が自分にとってどういう存在なのか。天災・交通事故・自死・犯罪被害者・・・大切な人 埋めきれない存在 そういう姿に見えた。残された人と亡くなった人とをどう考えたらいいのか。私には何が出来るのか。」という問いかけに管内僧侶と檀信徒合わせて約60人が集まった。法要に先立っては社会教化事業協会会長松森孝雄師による災害ボランティア等を経験した上での私たちに何が出来るかという話がなされ法要への導入となった。法要は蘆田恵教宗務所長導師の下、管内声明師会員が出座して執り行われた。法華懺法を取り入れ普段とは一風変わった法要に参加した人からは、新鮮で普段向き合いづらい問題に思いを向ける貴重な時間となったと感想が聞かれた。また、法要後には上田妙恵師(海南市妙覚寺住職)によるお話があり自身の生い立ちや出家の動機などを話した。聴衆に寄り添うように丁寧に語りかけ、訪れた人は時間を忘れて耳を傾けていた。
2024年10月3日号
和歌山 身延山へ団体参拝
【和歌山】和歌山県宗務所(蘆田恵教所長)は10月2日、3日に身延山へ団参を行った。毎年管内で開催されている「宗徒のつどい」を団参形式にしたもので、管内僧侶14名と檀信徒50名、合わせて64名が参加した。バス2台に分乗し早朝に和歌山を出発。初日は御廟所に参拝して祖願達成の祈りが捧げられた。宿坊に入り夕食で英気を養った後、下町の商店街で身延山ならではのお土産を買い各々の時間を過ごした。翌日には朝勤に参列した後、輪番奉仕を行った。旧書院で持田日勇法主猊下から委嘱を受け親しくお言葉を頂戴し檀信徒も緊張の中感激した様子だった。御真骨堂で行われた法要では蘆田恵教宗務所長が導師を務め日蓮大聖人の御真骨を拝し、より一層信仰を深める貴重な経験となった。最後に大本堂前で記念撮影を行い帰路についた。身延山を堪能した二日間となった。
2024年3月5日号
和歌山 報恩法要「国祷会」
【和歌山】3月5日和歌山市の一乗院(植田観龍住職)で県下合同の報恩法要「国祷会」が営まれた。管内僧侶檀信徒約60人が参列した。和歌山管区では初めての試みとなった国祷会。法要に先立って梅本龍昇師(橋本市妙見寺)による法話がなされた。「空海の自分を深く知る“自利利他”、最澄の自分を忘れる“忘己利他”の理論からどちらも菩提心を起こした状態と捉えることができるが、日蓮聖人は南無妙法蓮華経のお題目こそが埃まみれ錆まみれの菩提心を呼び起こすものだと示されている。皆でお題目を唱え立正安国を祈り願いましょう」と説いた。管内修法師による御祈祷がなされ、能登半島地震で被災された方々の早期復興、更には今なお続くロシアウクライナ戦争終結を願って国土安穏等の祈願がなされた。和歌山県檀信徒協議会の内芝武会長は式中で「このように僧侶檀信徒が一体となった祈りの場を設けていただくのは嬉しく有り難いことです」と挨拶した。雨模様の中集まった人びとの声が堂内に響き渡った。