全国の通信記事
2024年7月24日号
兵庫東 第33回蓮の実道場開催
【兵庫東】兵庫県東部青年会(大塚泰誠会長)は、第33回蓮の実道場を7月24日~26日の二泊三日の日程で開催した。会場寺院は神戸市中央区本壽寺、宿泊場所は神戸ゲストハウスへと移され、15名の子どもたちが参加する運びとなった。仏前作法やお経の練習のみならず「命とは何か」「お題目とは何か」「家族への報恩感謝」などの仏教的な教えも説くことで、子どもたちの機根を高めていくことを狙いとした今回の蓮の実道場。布教師会、修法師会、社教会など各会の協力もあり、子どもたちは他者に対する思いやりの大切さや仏様を敬うことの尊さを学んで持ち帰った。
2024年1月17日号
兵庫東 史年会が阪神淡路大震災慰霊法要
【兵庫東 】青年会は、1月17日神戸市中央区東遊園地にて、阪神淡路大震災発生29年目の慰霊法要を行った。今年度は全国日蓮宗青年会の塩田会長を始めとした日青会会員の参加があり、計12名の参列となった。発生時刻である午前5時46分に黙祷し、物故者の霊位に読経回向した。その後、震源地に近い淡路島・岩屋漁港に向かい、海難物故者の追悼法要を営んだ。「震災から29年を経て、あの震災を知らない年代の人々が段々と増えてきている。だからこそ、想いを風化させてはならず、続けていかなければ」と清水青年会会長は語った。かの震災から四半世紀が過ぎた今、1.17の地震を『実感』としてではなく、ただの『知識』としてしか知らない世代が多くなってきている。『知識』となってしまえば、あれだけのことが起きたにもかかわらず、震災をただの災害の一つとしてしか認識されなくなる。そうなれば、あの日に起きた悲しみ・嘆きの想いすらも、震災を知らない世代に伝わらず、忘れ去られてしまうのは想像に難くないだろう。
宗祖日蓮聖人は、息子を亡くした上野殿母尼御前の悲しみを、自らのものと同じように共に悲しみ、共に嘆き、その苦しみを分かち合ったとされる。震災によって焼け落ちた街は、今やその面影を神戸に探すのは難しいと言えるほど復興した。だが、『実感』として覚えている人々の心には、今でもその崩れ去った街が焼き付いている。震災の日に受けた惨事と痛みを分かち合い、想いを次の世代に伝えていくこと。宗祖の直弟である我々にとって、その行いの意義を、忘れてはならない。
兵庫東 宗務所が 阪神淡路大震災 慰霊法要
【兵庫東】平成7年1月17日午前5時46分、6434人の尊い命を奪った阪神・淡路大震災。今年で29年目を迎える1月17日、兵庫県東部宗務所において震災慰霊法要を開催した。法要中には法華経、お題目の祈りのもと、管内檀信徒の被災者名簿が読み上げられるとともに、6434人全ての被災者へ回向供養がなされた。名前を1人ひとり読み上げることは、1人の存在も決して忘れないという強い意志の証明である。
同日の各番組では震災のニュースが報道され、当時の悲惨な映像が映しだされていた。その反面、今日も神戸の街並みは綺麗で、多くの人で賑いをみせている。情報社会の中で生きる私たちは、つい震災のことを忘れてしまいがちだ。震災を体験していない者からすると、それは非現実的なもので、追悼することに気持ちが追いつかないのも無理はない。しかし、私たちがいま不自由なく生活ができているのも、震災後たくさんの人の支えや協力があったからこそである。その事実には、震災体験の有無に関わらず、誰しもが感謝をしなければならないことであろう。
慰霊者だけではなく、町の復旧に尽力した人々、互いに支え合って神戸を守りぬいてきた人々の存在を決して忘れてはならない。
毎年1月17日に供養を行うのは、震災の記憶を風化させぬよう、また感謝を忘れぬよう、次の世代へ伝え続けていく為である。
それが、今を生かされている者にできる唯一の役目であり、これからを生きる使命なのだと思う。
被災された方や復旧に尽力いただいた方の思いが報われるよう、今日を精一杯生き、明日へ思いを繋いでいきたい。