全国の通信記事
2024年11月25日号
福島 東北教区檀信徒研修道場
【福島】福島市で11月25日、26日東北教区檀信徒研修道場「いのちに合掌~身延山と日蓮聖人」をテーマに、身延山久遠寺総務・浜島典彦師を迎え、僧侶・檀信徒113人が参加した。
第1部は、身延での日蓮聖人の食と健康、檀越の支えについて、浜島師の体験談を交え解説された。
第2部では、宮沢賢治、常不軽菩薩に触れながら、互いの「いのち」を尊び手を合わせ、お題目を唱え信心する心を子から孫、次の世代へつないでいくことは、「いのちに合掌」のテーマへの結びとなる法話に、参加者は最後まで耳を傾けていた。
2024年11月16日号
福島 イベント「ザ・ベスト店」
【福島】福島市東光寺は11月16日・17日に、イベント「ザ・ベスト店」を開催した。県内各地から二日間で約1000人以上が来場し、大盛況となった。
当イベントは、住職の齋藤幸弥師が大好きな飲食店、アーティスト、デザイナーなどを集め、 各々の分野で「ベスト」な仕事をする人たちの「店」を、より多くの人に知ってもらい地域を盛り上げよう、という思いからはじまった。
県内を中心とする15店舗が集まり、客殿と境内を使って、アパレル、軽食、焼き菓子、飲み物、書店、アクセサリー、雑貨、バルーンアートなどが販売された。本堂では、クリスタルボウルの演奏による瞑想、ヨガ、ワークショップで作った数珠ブレスレットの祈祷を交互に行った。他にも、コースター作り、タッセルイヤリング作りなどの体験型ショップや、イベント限定の御首題や手ぬぐいも取り揃えた。当日は晴天にも恵まれ、それぞれの店舗で盛況を見せた。
数ある店の中でも特に人気だったのが、郡山市から来たケーキやクッキーなどの焼き菓子を販売する「ケのハレ」だ。何層ものパイ生地で作られ、貝殻のような形をした「スフォリアテッラ」は住職の一推し商品で、イタリアのナポリ地方のお菓子だと言う。その珍しさと美味しさから評判となり、2日目は10時開場前から約30人待ちの列ができた。
来場者は子供からお年寄り、県内外から様々な人が集まった。ワークショップで真剣に数珠玉を選ぶ親子。展示された色彩豊かなセーターに袖を通す婦人。客殿のイートインスペースで美味しそうにワッフルを食べる女の子。お堂の前で静かに手を合わせてから焼き芋を買う男性。そのほとんどは、普段お寺に馴染みのない人たちだった。「こんなところにお寺があるとは知らなかった」「イメージしていたお寺とは違っておしゃれだった」という驚きの声が聞かれた。今回のイベントは参加した店舗の周知や地域貢献はもちろんのこと、今薄れゆく寺院への関心を高める一助にもなったであろう。
一つの場所を共有し、人々が楽しむ様子はさながらお祭りだった。そんな風に多様な人たち集う場所こそが、まさに「ベスト」な「お寺」なのかもしれない。
2024年11月13日号
秋田 五城目町宗延寺で入寺式
【秋田】11月13日、五城目町宗延寺にて第27世近藤妙延師の法灯継承をする法灯継承式が行われ、僧侶檀信徒約100名が列席した。
法要では令和2年に26世分銅瑞泉上人が遷化された後宗延寺を護持された秋田市本妙寺大森宣昌師より近藤妙延師へ第27世の法灯継承が行われた。その後読経、檀信徒と共に唱題、入寺奉告、記念品贈呈、と厳粛な雰囲気の中行われた。
参列した檀信徒からは「先代住職が亡くなった後、大森上人にご支援を頂き今日新住職として妙延上人を迎えられて良かった。これから妙延上人と共に宗延寺を盛り立てていきたい」という力強い言葉を語られた。
妙延師は宗延寺として創建より初の尼僧住職として新たな一歩を歩み始めた。