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2024年2月18日号

東京北 立正安国世界平和大國祷会

東北240220【東京北】 台東区今戸長昌寺(鈴木海光住職)で2月18日、立正安国世界平和大國祷会が、本年日蓮宗加行所を成満した6名の行僧と正観世音菩薩御縁日出仕僧の会「世尊会」の修法師各聖と、本堂に入りきれないほど多数の檀信徒参列のなか、盛大に行われた。春の訪れを告げるかのような気候の中、成満した6名の行僧の水行式を、本年第五行を成満された全堂副代表 下津行輝上人(小田原市 法船寺住職)御導師のもとに行われた。その後、長昌寺本堂にて同じく下津上人を修法導師に、立正安国世界平和大國祷会が厳修された。法要後、成満僧を代表し、下津上人よりお招き頂いた御礼とご挨拶があり、「今を遡ること25年、鈴木海光住職が第三行に入っているときに私が再行でございました。再行というと先輩上人でありますが【先輩初行】と言われて鼻柱ばかりが強くて物が分かっていないのに偉そうにしている。そのような状況の中で第三行である海光住職が何かある度に私に言ってくださった言葉を今でも思い出します。【福徳円満】。常にニコニコして導いてくださったのです。『こういう部分はこういう風に丸く収めなさい。こういう風に指導すれば初行さんは聞いてくれるんじゃないか。いつも顔をしかめ面にして指導するやり方では絶対に人は聞く耳を持ってくれないよ。』とその様なことをずっと言い続けていらっしゃった。

私はお経の係、読経班と申しますが常にお経を唱えるところにいて、気づかぬ内に寝てしまう、意識を飛ばしてしまう、もしくは集中力が切れてしまう初行さんを見て、お経を読め、お前達は今ここにお経をあげにきたんだ。その経力を以て檀信徒に何をするのか考えろと言い続けて参ってきたのですが海光上人がそういう言い方は伝わらないよと仰ったわけです。

その後、第三行に入ったときにその教えを次の世代に私が伝えさせて頂きました。これを私は一つの相伝と考えています。自分自身が受けた尊い教えを人に伝えると言う事、私自身が角の取れなかった部分を、その角を丸めて頂いたのが海光住職でした。

それから四度、五度と行を重ねさせて頂いた一番の切っ掛けが海光上人のお言葉でした。

長昌寺様は観音様のお寺です。衆生の悩み、苦しみを取り除く観音様がいらっしゃり、福徳円満、常にニコニコして「良いんだよ」と言うこの海光住職がいるからこそ皆さんの喜びがまたさらに大きくなり、一つ一つと重なってきた結果が今この信仰、信心のこのお堂の中ではないかなとその様なことを自分自身で考えさせて頂いて、あぁ、また勉強させて頂いたな、また鼻柱の強くなってしまったところがあるのかなとそんなことを思いながらお参りをさせて頂いた次第です。

どうぞ皆様このご住職の下で一つ一つ積み重ねる【積徳(しゃくとく)】という功徳をもっと多く積んで頂きましてまたお導き頂きますこと、また私自身も勉強させて頂きましたこと御礼を申し上げます」と述べられ、堂内は温かい拍手に包まれた。

 

法要大導師を務められた長昌寺御山主の鈴木海光僧正は「本年、65年目を迎えます立正安国世界平和大國祷会も本年度、荒行を御成満されましたお上人また、世尊会の修法師のご出仕を賜り厳修させて頂き大変ありがたく存じあげます。また、檀信徒の皆様も沢山の御来山頂きまして誠に有難うございます。ご自分のお寺の帰山式など、お忙しい中、当山に御出仕賜りまして、ただいま本当に力強い御加持を頂戴しました。本当にありがとうございます。

ただいま行僧を代表してご挨拶頂いた下津上人には、全堂副代表をお勤めご苦労様でございました。またお褒め頂いて身に余る光栄でございます。お話を聞いておりまして大変厳しい御修行をなさったのだと存じております。

國祷会と申しますのは立正安国世界平和、法華経広宣流布、檀信徒の皆様の苦しみを除いて安楽を祈念する大切な行事でございます。鎌倉時代に比叡山を下山した僧侶が次々に新しい宗派を開きます。その中で国のことを想って布教されたのは日蓮聖人ただ一人でございます。立正安国論を奏上したことは皆様もご承知のことと思います。私どもは日蓮聖人の御遺志をを引き継ぐためにこの國祷会をするのであります。

また当山は日蓮聖人の直弟子のお寺でございます。鎌倉時代に創建されました東都では一番古いお寺なのです。当山、山門近くの芝生に石碑が建立されており、そこには弘安二年問答跡と記されております。その両側には中山富木日常と金龍山座主寂海とございます。

この場所で法華経寺の開山日常上人と浅草寺の第三世座主 寂海法印(師)が法論をし、日常上人の説く法華経の真髄に感服なされた寂海法印(師)は、日蓮聖人の元に馳せ参じて、弟子となり日寂となり、お弟子を二人連れ浅草寺を出て、ここに長昌寺を創建したと言われております。そのときに一寸八分の観音様をお持ちになりこの地で開帳なされてそれ以来長昌寺に安置されておるわけであります。

法華経寺開山の日常上人の御尊像を4体御造りになり法華経寺の日湛猊下より寄進頂きました、大変ありがたいことと存じております。また、本年も無事に大本山中山法華経寺の大荒行堂を成満なされた行僧の方々をお迎えして大國祷会を奉行し、立正安国世界平和を皆様と共にお祈りすることは大変意義の深いことでして、御参詣頂きました檀信徒の皆様の功徳は計り知れないものでございます。日蓮聖人のお言葉に極楽百年の修行は穢土の一日の功徳に及ばずとございます。皆様は大変な功徳を本日、お積みになったわけでございます。ですから早速、荒行成満の行僧様の御力を体いっぱいに頂けたわけでございます。どうかその御力をお保ち頂きまして、御精進賜りますようにお願い申し上げます」と述べられ、立正安国世界平和大國祷会は無事に円成した。

2024年2月12日号

東京北 豊田龍堅師帰山奉告式

OLYMPUS DIGITAL CAMERA【東京北】2月12日、第初行を成満した豊田龍堅上人の帰山奉告式が御自坊である台東区谷中 大圓寺(豊田昌樹住職)で行われ、多数の僧侶檀信徒が参列した。春の訪れを告げるかのような気候の中、行列では、檀信徒とともに日暮里駅より出発しご自坊へと行進。道中では谷中の寺院関係者や多数の観光客までもが合掌し見守っていた。到着後、本堂にて唱題三唱。引き続き本年成満した9名の行僧が水盤を囲み、水行式を行った。入行以前とは大きく変わった風貌と声に、檀信徒は合掌してその様子を見守っていた。奉告式では、苦修練行の百日を振り返りながら、初行成満を御宝前に奉告した。東京都北部宗務所では伝道局員を務める豊田龍堅上人に来賓である荒居稔宣宗務所所長、竹内煌雲修法師会長、渡邉彰良宗会議員よりそれぞれ、第初行御成満、管内、修法師会、龍堅上人の今後益々の御活躍、ご精進が祝辞で述べられた。

結びに、昌樹上人より御祝辞と参列頂いた各聖並びに檀信徒に謝辞を述べられ、引き続き豊田龍堅上人は、「本日の帰山式において三つ良いことがありました。一つ目は、晴天に恵まれたこと、二つ目は、これだけ沢山の檀信徒の皆様が集まって下さったこと、三つ目は、日頃から自分の為に御祈祷をして下さる師父に御祈祷が出来ましたことです。この度、授かりました日蓮聖人直伝の御祈祷をもって、これからも大圓寺の繁栄、そして法華経の布教の為に精進して参ります。皆様ご教導の程、宜しく御願い申し上げます。」と溢れる涙を流しながら謝辞を述べ、檀信徒より盛大な拍手が送られた。その後、行僧による特別祈祷があり、帰山奉告式は無事に円成となった。

2024年2月3日号

東京北 寒修行

東北240205①【東京北】大寒の1月20日より節分の2月3日の15日間、台東区谷中を拠点に、東京都北部管内寺院有志の僧侶による寒修行が行われ「南無妙法蓮華経」御題目の声と、団扇太鼓の音が町に響き渡った。

日本仏教における年中行事には、一年間で最も冷え込む寒中に、寒苦を忍び修行する「寒修行」という伝統がある。日蓮宗では団扇太鼓を打ち鳴らしながらの唱題行脚が一般的におこなわれているが、北部の寒修行は、谷中を中心として管内寺院を唱題行脚して巡っている。毎年、自宅の門前で合掌して寒修行僧の隊列を待つ人々や寺院関係者が多く、その様な温かい心に支えられ寒修行という伝統が受け継がれている。

路上に於いて地域の皆さまの安穏を祈り、各寺院では御祈念と先師回向を行う。谷中の寒修行は50年以上の歴史があり、この間、谷中の様相も変わり、寒修行僧の隊列を待つ町の人々も世代が替わりはじめた、しかし、手を合わせる真摯な表情は変わらない、歴代の寒修行参加の僧侶、並びに、それを支えてきた谷中の人々の成果であろう。支えて下さる方々に感謝をしつつ、本年も無事に最終日を迎え円成となった。

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新年のご挨拶。

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  • 名句で読む「立正安国論」

    中尾堯著
    日蓮宗新聞社
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  • 日蓮聖人―その生涯と教え―

    日蓮宗新聞社編
    日蓮宗新聞社
    定価 826円+税

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