全国の通信記事
2024年8月25日号
大阪市 伝法大川施餓鬼
【大阪市】此花区・正蓮寺において大阪市指定無形民族文化財である伝法大川施餓鬼が営まれた。前夜の25日には宵施餓鬼が営まれ、本堂で灯明会が行われた。正当の26日、晴れ渡った空の下、檀信徒が春日出商店街よりお寺に向かい唱題行進し、本堂では12時半より大阪日青 本田貫眞師、丸田英瑞師に続いて布教師会会長の松井英行師による法話があり、14時から奥邨正道住職 導師のもと法要が厳修された。宗務所長をはじめ、管内教師・檀信徒はもとより、多くの来賓が参列の中、稚児による祭文が唱えられた。法要後、立像祖師の御輿が檀信徒等により担ぎ出され、唱題とともに練供養に出発。町中にお題目を響き渡らせながら渡船所へ向かい船に乗り込んだ。導師の乗る御輿船を先頭に新淀川の中ほどまで進むと、導師が船の舳先に立って散華、経木(水溶性)を供養するために流し、各船の参列者もそれにならって経木を流した。檀信徒参列者は皆合掌し満ち足りた表情をしていた。
2024年7月15日号
大阪市 戦争犠牲者慰霊法要
【大阪市】7月15日中央区中寺・妙徳寺に於いて、大阪市修法師会主催で戦争犠牲者慰霊法要が厳修された。法要に先立ち、大阪日蓮宗青年会による真田山陸軍墓地にて戦没者への慰霊の法味言上がなされ、その後、妙徳寺までの唱題行脚が行われた。
午後1時より寳樹寺・和田龍政上人による法話が行われ、午後2時からは下土井龍永宗務所長ご臨席のもと、導師に戸田秀明修法師会長、式衆に修法師会員の出仕にて戦争犠牲者慰霊大法要が厳粛に執り行われ、約30名の参列者と共に戦争犠牲者への慰霊と世界平和への祈りが捧げられた。
参列者からは、今年は昨年よりも多くの方のお参りがあり戦没者の慰霊と世界平和へのいのりに対する関心の高まりを感じたという声も聞かれ、慰霊法要を続けていく事の意義を強く感じさせられた。
2024年7月9日号
大阪市 社教会が研修会
【大阪市】7月9日、大阪市社会教化事業協会主催の令和6年度第1回研修会が大阪市社会福祉会館において開催された。教師・檀信徒・一般含め50人の参加があり「地震発生時にいかに生きるか」をテーマに第1講 大阪市消防局中央消防署の河上崇志氏、第2講 大阪市中央区役所防災及び災害対策担当の園田優次氏のお2人による講義があった。
第1講は消防という立場から、様々な救援の現場での経験に基づいた貴重な内容であった。第2講は、地震が起こった際に自分や家族の身を守るための具体的な行動を学んだ。
大きな地震発生時には火災のリスクは非常に高く、これまでも多くの大規模火災が発生した。どんな火災であっても炎が小さいうちは消せるが、燃焼が大きくなると消化が間に合わず大変な災害となる。有事は自分に起こると考え、防災を学び、訓練し、後世に伝えることで少しでも減災へと繋げることが大切である。また、通電火災も多いので、震災時に屋外避難する前にはブレーカーを遮断することを忘れてはならないことを学んだ。
防災対策に100点満点はなく、状況によってとっさの判断が求められ、普段から訓練していないと出来ない。先ず身の安全の確保が肝要で、体勢を低くうずくまり、頭を守り、慌てて行動しないことが基本である。非常用トイレの実演もあり、防災の知識と備えがいかに大切か、学びの多い研修会となった。