全国の通信記事
2025年7月2日号
大阪三島 高槻市妙浄寺で銅像開眼式
【大阪三島】高槻市妙浄寺(阪田兼光住職)は7月2日、境内の銅像開眼式を行った。銅像は妙浄寺41世大楽院日裕上人が昭和46年2月16日、宗祖降誕750年を記念して建立したもの。50年を超える風雨により傷みが激しくなったため修復された。
当日は35度の猛暑で、法要は屋外であったにも関わらず30人近い檀信徒が妙浄寺に集まった。これは日頃の行事に引けを取らないものであり、住職も驚愕した様子であった。
法要が終了した後、記念撮影を終えた一行は本堂内で銅像修復の経緯を記録した動画を視聴した。住職の手作りの動画を見終えた檀信徒たちは、終了後も余韻が残っているらしく、しばらくは妙浄寺に残って銅像や境内地の石標を眺めていた。
京都1 法華経一部読誦講習会in WEST
【京都1】令和7年7月2日から4日までの2泊3日、大本山本圀寺(京都市山科区)を会場に、「法華経一部読誦講習会in WEST〜八之巻〜」(主催:部経読誦普及員会WEST)が実施され、9名の僧侶と沙弥が参加した。
本講習会は、仮名のない経本を用い、一文字一文字を丁寧に指で追いながら読み進める形式で行われた。主任講師・振屋裕匡師の下、時にルビを補い、余白にメモを取りながら、受講者は真摯に法華経と向き合った。
2日目には、教法院住職であり京都一部布教師会会長の三木天道師による法華経講義が行われた。3時間に及ぶ談義形式の講話では、三木師が自身の経験と深い知見をもとに経典の背景や意義について語り、受講者の理解を一層深めた。参加者からは「経文に込められた教えの奥行きを実感できた」との声も聞かれ、学びの濃いひとときとなった。
今回、八之巻の講習会をもって一部経全八巻の課程を修了した新間智孝師は、「宗立学寮での学びを経ていない自分にとって、こうした場はかけがえのない学修の機会。志を持った若い僧侶には、ぜひ参加してほしい」と語った。
緑に包まれた本圀寺の境内には、読誦の声が風に乗って響き渡り、草木のざわめきや鳥の声とともに、法華経の世界が静かに広がっていた。
2025年6月29日号
京都2 第30回宗徒1日研修道場
【京都2】宗務所(森 淳亮所長)と檀信徒協議会(向井義昶会長)主催による第30回宗徒1日研修道場が、6月29日京丹後市妙音寺(宮武 一龍住職)において開催され、管内教師・檀信徒あわせて約60名が参加した。宮武住職導師のもと法味言上にて開会した。この研修は管内教師が講師となり、檀信徒に向け講義や実践を行っている。
午前の部では法華経講義、お経練習の講義が行われた。法華経講義ではテキストに沿って方便品・自我偈の内容や得られる功徳を学び、お経練習では宝塔偈独特の読み方を練習した。午後の部では太鼓の打ち方、御遺文講義、仏事一般、唱題行が行われた。お題目を唱えながら二本バチの太鼓を練習し、御遺文講義では、妙一尼御前御消息を題材にして妙一尼との関係性、手紙の内容を学び、写真資料から日蓮聖人の筆使いや今の文字との違いを一緒に見て学んだ。仏事一般ではお数珠や本堂内での所作、臨終のときの枕飾りなど飾り方や意味を学んだ、最後の唱題行では、息を整えお題目のありがたさを感じながらお朗々と題目をお唱えした。最後に在家の誓いを全員で読み、宗務所長を導師にお題目唱三にて幕を閉じた。
法華経からいただける功徳を知り、それを実践する方法を学び、一人一人きれいな合掌の姿で修行を積み成長できた研修会であった。
また近年暑くなってきているが冷房の効いた本堂と椅子席で行い修行に集中できる環境で行われた。