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2024年11月9日号
青森 管区檀信徒研修道場
【青森】日蓮宗青森県宗務所(小野泰幹所長)は11月9日、十和田市報恩結社(天間泰誠教導)を会場に管区檀信徒研修道場が開催され、檀信徒55名、教師13名、合計68名が参加した。
午前11時より開講式が行われ、小野所長を導師に、加藤知宏宗務所副長(つがる市要心寺住職)、天間伝道担当事務長を脇導師に法要が営まれた。
法要の後、第一校目の講師である天間事務長が書写行を始める前に、自身が僧侶になった経緯、東京都池上本門寺での仏道修行の講話が行われた。また、書写行が五種法師と呼ばれる一つの行に含まれていること、五種法師の実践を正しく行うと、眼・耳・鼻・舌・身・意の六根を清浄できるようになる教え、宝塔偈の訓読と解説を行ってから、書写する実践修行に入った。
第二校目の講師である五戸町妙信寺住職、田中康勝師が大曼荼羅御本尊の講話、ひろさちや先生が講演されていた芥川龍之介の蜘蛛の糸を元に、もし各宗派の開祖が地獄にいたらどう行動をするかを推測した講話を行った後、唱題行が始められた。
第三校目は青森市妙輪寺住職、釈迦堂教会担任の西村花蓮師による聞法行が行われた。宝塔偈の訓読を檀信徒全員で唱え、西村師による御遺文「如来滅後五々百歳始観心本尊抄」を拝読した。宝塔偈や御遺文、お題目を通して、法華経を受け持ち続ける大切さをお話しされ、祖伝と題して日蓮聖人の御一題記を繰り弁(声色を変えたり、身振り手振りを交えて登場人物の心情を表現する伝統的な法話方法)によって話して伝えた。
閉講式では出席各寺院の檀信徒代表に修了証が手渡された。小野所長は今回快くお寺を開放して会場に引き受けて下さった天間事務長。そして昼食時に手料理の御汁をお出し下さった天間事務長の奥様に御礼を申し上げた。
最後に加藤副長より、研修道場でお手伝いされた方々、また参加された檀信徒の皆様に感謝申し上げた。研修道場は来年も開催するので、何卒参加してほしいと締めの挨拶を述べ、管区檀信徒研修道場は終了した。
2024年10月17日号
青森 寺庭婦人研修会
【青森】日蓮宗青森県宗務所主催の寺庭婦人研修会が、10月17日、弘前市「津軽あかつきの会」で開催され、県内寺庭婦人9名が参加した。
「津軽あかつきの会」は津軽石川地区にある古民家を使用し、古くから津軽地方の冠婚葬祭や田植えなどの節目にもてなされてきた津軽伝承料理を堪能できる。参加者は津軽地方特有の伝統的な料理に舌鼓を打ち、終始和やかに情報交換を行っていた。
研修会は「弘前経営会計社」代表取締役青木智美さんを講師に、『宗教法人の会計』をテーマに講義を行った。公認会計士と税理士の資格を持つ青木さんは宗教法人会計における基礎知識や帳簿をつける上での注意点などをレクチャーした。
参加者は「お寺の会計は一般会計とは異なり、特殊な部分が多い。今日の講義内容を参考に、より良い法人会計を心掛けていきたい」と語った。
2024年10月10日号
青森 第73回日蓮宗和讃大会
【青森】10月10日、中泊町妙法寺(山田泰仙住職)に於いて、青森県日蓮宗立正青年会(山田瀧仙会長)主催、青森県和讃振興会後援のもと「第73回日蓮宗和讃大会」が、教師・檀信徒あわせて約60名の参加のもと行われた。
本年は従来のコンクール審査ではなく、今まで参加されていた講中や、新しく和讃を始めてみたいという檀信徒により焦点を当て、和讃を奉唱した後にその場で田端義宏和讃振興会会長、工藤清文副会長より講評と和讃指導を主体とした和讃大会を試みた。
午後2時、司会の加藤曉宏師による開会の辞、 法味言上に続き、山田瀧仙青年会会長、小野泰幹宗務所所長、田端義宏和讃振興会会長、工藤堯顯全国日蓮宗青年会会長が挨拶を述べた。続いて来賓の紹介、奉唱説明、講評する講師の紹介があり、和讃奉唱が開始された。
和讃を奉唱する講中は青年会和讃チームを含め、県内5ヵ寺が参加し、日頃の練習の成果を存分に発揮し、異体同心の志で多数の参加者の前でも堂々と奉唱していた。
休憩の後、教師と檀信徒全員での全体奉唱が厳修され、その後、山田瀧仙青年会長より各和讃講中の表彰が行われた。
参加者の中には「緊張感のあるなかで、御宝前に向かって和讃を奉唱できて良かった。和讃を通して県内の寺院をお参りできて良かった」と述べていた。
最後に、青年会副会長である、白戸是調師が御礼の挨拶を述べ、玄題三唱をもって大会の幕を閉じた。