全国の通信記事
2024年8月18日号
福島 「アナタの知らない世界を経験しよう」
【福島】8月18日、福島市森合町東光寺(齊藤幸弥住職)でオバケをテーマにしたというイベントを開催し、地域の子供たち約200人が参加した。
同イベントは元保育士の住職と一緒に歌をうたったり、絵本を読んだりするという内容だ。妖怪ウォッチ、貞子リング、バケラッタ当て、オバケッチャ、おばスピ、オバケだらけの水泳大会、マッスルバキュンなど、オバケをテーマにしたコーナーやアトラクションが充実していた。 参加者は「怖かったけど楽しかった」「幼稚園でもやってみたい」「なぞ謎が難しかった」「一休さんの絵本を読んで欲しかった」などと話した。
このイベントを通して、「お盆の期間に準備をすることの困難さや、予想以上に子供たちが長居するなどの判断の弱さが露呈した。しばらくは一般の方向けのイベントは考えなくてはいけない。」と住職は反省の弁を述べた。
2024年7月30日号
福島 第13回夏休み子供修養道場
【福島】いわき市大寳寺に於いて、福島県日蓮宗青年会(小林智厚会長)は、7月30日(火)~31日(水)の二日間に亘り第13回夏休み子供修養道場を開催した。今回の修養道場は『みんなちがって みんないい ~それぞれ特別なオンリーワン~』というテーマをもって行われた。
初日は9時30分集合の後、開会式が行われ、集合写真の後子供達は自分たちのお守りを手作りするお守り作り研修、昼食を挿み、お線香、焼香の法話、所作の研修の後、お墓参りのしかたを大寳寺の歴代廟にて実地研修を行った。子供達は箒とちり取りを持ち掃除を始め、雑巾で墓石を磨き、桶と杓子で水をかけて、お花とお線香を供え汗をかきながらお題目を一緒に唱えた。その後小林会長から子供達へ今回の修養道場のテーマについてお話があり、『あなたがいて わたしがいる。あなたもすき わたしもすき。みんなちがって みんないい。もともと特別なOnlyone』という合言葉を子供達に贈られた。
いわき海浜自然の家にバスで移動し、オリエンテーションの後、夕食を終えた後に将来の夢や好きなものについて子供達が発表する為の自分作文を作成。外の広場にて花火大会を行った後、入浴してから就寝し初日の修養活動に幕を閉じた。
2日目は朝6時半に起床。ラジオ体操の後朝食を頂き、部屋の清掃、荷支度を整えて9時半にバスにて内郷コミュニティセンターへ出発。10時半よりレクリエーションとして、スポーツバイオメカニクスの研究成果を基に考案したメソッドで、楽しく遊びながら将来どんなスポーツをする場合にも役立つ運動能力の礎が身につく、忍者ナインを体験。その後バスで大寳寺に戻り、昼食を挿んで13時半から自我偈の読誦研修、おやつを挿んで閉講式を行った後解散となった。
小林会長は子供達に、「人には長所もあれば短所もあります。それが自分というものであり、それらをコンプレックスに感じる事なく、むしろ自分自身の力に変える事で、可能性を広げる事に繋げ、自分を好きになって貰いたい。そして自分自身だけでなく相手の事も理解し、より好きになれるのではないでしょうか。これから大人になっていく中で周りと比べられる事で挫折や自分の価値が見えなくなることもあるかも知れないけど、自分が自分自身の1番の理解者になってあげる事が大切です。この修養道場を通じてみんなに経験し、さらに成長して、相手を尊重できる大人になって欲しい。」と語って最後は、子供達と一緒に『合言葉』を言って2日間の夏休み子供修養道場を締めくった。
2024年6月27日号
福島 檀信徒協議会総会
【福島】6月27日、白河市の妙関寺(巻延彦住職)で福島県檀信徒協議会(法現寺 佐藤雄三会長)の定期総会が開催され、役員と僧侶合わせて約30人が参加した。 午前中、役員たちによる会合が開かれた。昨年度の事業・決算報告や今年度の事業計画・予算案などの審議をし、滞りなく議事を終えた。その後、福島市東光寺住職の齋藤幸弥師による講演が行われた。演題は「これからのお寺を考える」とし、檀信徒側とお寺側の両方の視点で話が展開された。死を意識した行動の必要性や、人口と高齢化率の推移を示したグラフを使い、寺院も次第に衰退していくことをわかりやすく説明された。齋藤師は結びに「お寺の存続の為には、僧侶と檀信徒の信頼関係と寺院経営を学び実践していくことが必要不可欠だ」と話し、同席した 檀信徒と僧侶たちに訴えかけた。午後は「白河の関」を巡った。白河の関とは「みちのくの玄関口」と呼ばれ、東北地方の関所として歴史が深い場所で、関跡には樹齢800年に及ぶ巨木があり、一同は荘厳な雰囲気漂う森林を歩きながら、ガイドの案内に真剣に耳を傾けた。最後に伊達政宗が寄進したことでも有名な白河神社の前で一読し、その土地に眠る諸精霊たちへ祈りを捧げた。