全国の通信記事
2025年4月16日号
千葉南 上総五十座
【千葉南】勝浦市伝統の説法会、「上総五十座説法会」が長慶寺(小澤玄松住職)で4月16日から5日間にわたって開催された。
今年「後座上人」(説教師)として高座に上がったのは、同市内龍蔵寺住職の蓑輪顕寿師。蓑輪師は平成29年の長慶寺五十座でも後座を務めており、「あじさい寺(夷隅郡妙法生寺)」の住職としても知られる。
五十座期間中は、高座説教までの間に、前座・中座が諷誦の読み上げを行い、合間には会場寺院や団参の踊り子達によって踊りが奉納されるなど和やかな時間が過ごされるが、後座上人が登高する段になると一転、堂内が神妙な空気で満たされるのは五十座特有の趣がある。最終日の結願法要には地元の和讃会やコーラスグループも参加し、五十座の締めくくりに花を添えていた。
長慶寺では一昨年、徳川4代将軍家綱公、13代将軍家定公の位牌が見つかっており、今回の五十座の目玉として両位牌の開帳も行われた。会場は所々に三つ葉葵があしらわれ、「特別仕様」の設営となっていたのも印象的だった。
上総五十座は、天文19年(1550)、池上本門寺第11世・日現上人が、本門寺と比企谷妙本寺両本山復興のため勝浦で大布教を行ったことに由来し、現在では市内の7ヵ寺(本行寺・長慶寺・惠日寺・本壽寺・法蓮寺・妙潮寺・津慶寺)が輪番で開催している。来年は惠日寺(池内円海住職)で開催される。(大沢正教通信員)
2025年3月12日号
千葉南 いすみ市玉泉寺で入寺式
【千葉南】いすみ市玉泉寺で第55世﨑井千秋師の入寺式、第54世慈周院日敬(﨑井顗慎)上人の本葬儀が3月12日に営まれ、僧侶檀信徒約60人が参列した。
千秋新住職は、昨年9月師父・顗慎師遷化後からは各行事に積極的に参加し、管内ではこれからの活躍が期待されている。式の謝辞で千秋新住職は「皆さまの励ましの言葉を胸に、感謝の気持ちを忘れず三宝給仕に勤めてまいります」と語った。
本葬儀の弔辞では、顗慎師の人柄を表す思い出話が多数述べられ、参列者は感謝の誠を捧げた。
2025年2月22日号
千葉南 道善御房750遠忌報恩管区記念大会
【千葉南】2月22日に千葉県南部宗務所(宇野瑞正宗務所長)では『日蓮大聖人恩師道善御房750遠忌報恩管区記念大会』を開催し、僧侶檀信徒合わせ263人が集まった。
午前に大本山清澄寺祖師堂を会場とし道善御房750遠忌報恩法要を営み、午後は大本山誕生寺祖師堂に会場を改め管区歴代先師報恩法要を実施。
道善御房750遠忌報恩法要では、法要に先立ち蓑輪顕寿布教師会長の法話が行われ、片桐海光声明師会長指導の下、声明を中心とした道善御房への報恩法要が行われた。参加者からは「法話で日蓮大聖人が報恩を大事にされていたことがよく分かった」「お経だけじゃない綺麗な歌のような法要は初めて参加した」などと感想が聞かれ、感動の中、報恩のお題目を唱えることが出来たようだ。法要後には、道善御房の墓参も行い、参加者全員で焼香することが出来た。
午後からの誕生寺では、千葉県南部全寺院教会結社の歴代先師への報恩と参加者各々が志す諸霊位の供養が捧げられた。法要中には千葉本祐修法師会長を修法導師に檀信徒の大衆法楽加持も行われ、参加者の安泰が祈願された。
両法要共に導師は宇野宗務所長が務められ、法要後には「この法要が知恩報恩。してもらったことを忘れず、恩を感じ感謝の気持ちを持って報いて行く。本来有るべき佛の子としての姿に立ち戻るきっかけになりますよう」にと呼び掛け、参加、協力いただいた皆に感謝の言葉が述べられた。