全国の通信記事
2024年6月28日号
北海道南 余市町法華寺鬼子母神例大祭
【北海道南】余市町法華寺(高橋政智住職)では、6月28日鬼子母神例大祭が執り行われ、法要終了後に余市警察署生活安全課による「特殊詐欺に気をつけて!」の講演会が開催された。高橋住職は以前より、全国的な特殊詐欺事件の増加、中でも高齢者が狙われ易い傾向を鑑み、「お寺から何か発信できないものか」と今例大祭に合わせた。参拝の檀信徒約80名は警察署員の丁寧な説明に熱心に耳を傾け「日頃不安の思っていた事すべて聞けました。」「お寺参りの功徳のあとに警察のお話は我々高齢者にとって何よりの安心です。宗派関係なく展開していってほしい」など好評であった。
2024年6月16日号
北海道南 第1地区護法大会
【北海道南】宗務所第1地区主催の第32回護法大会が6月16日、七飯町の大沼国定公園の中に位置する大沼国際セミナーハウスで開催され、僧侶檀信徒約140名が参加した。コロナ禍で5年ぶりの開催となったが、様々な行事をリモート開催した経験を活かし、七飯町護国寺(原一彰住職)から会場へオンライン中継で繋いだ。開会式では若松誨泉伝道担当事務長が大会の意義について講話した後、原住職と式衆が、護国寺から奥の最上稲荷堂へと続く参道を登詣行脚し昇堂。続く記念法要では、猛威を振るった新型コロナウィルスを始めとする疫病退散と、法華経守護の諸天善神への感謝の祈りとともに、念願の大会再開となった護法への決意が、導師をつとめた原住職により奉告され、両会場の一体となった読経と唱題の声が響き渡った。昼食を挟んで午後からは、宗教学者正木晃氏が「日蓮宗の神祇信仰とその意義」と題して講演。法華経の様々な守護神についてわかりやすく解説し、観心本尊抄に説かれる日蓮聖人の思いについて「今自分たちがどういう時代に生きていて、何をすべきかということを正しく認識した上で法華経信仰が固まる。お題目の五字にこそすべてのものが含まれていて、それを各々が一生をかけて極めて行けば、そこにいかに深いものが含まれているのかきっとわかる、と仰っているのではないか」と結んだ。地区内の各寺院から集まった参加者たちは、5年ぶりの開催を喜び次回大会での再会を誓い合っていた。閉会式の後、希望者は護国寺最上稲荷堂で祈祷を受けることもでき、雷をともなう悪天候ではあったが、多くの参加者が足を運び、まさに法華経の加護を噛みしめるように真剣な表情で参拝していた。
2024年4月25日号
北海道南 檀信協・寺庭婦人会合同研修総会
【北海道南】檀信徒協議会と寺庭婦人会の総会と合同研修会が4月25日、函館市花びしホテルで開催され、僧侶・寺族・檀信徒50人が参加した。
総会の後、八雲町妙泰寺住職の池浦寛道師が「団参のすすめ」と題し講演。令和2年に出発を目前にしながらコロナ禍で断念した団参を再計画、管区ではコロナ流行後、第一号となった4月の団参について、旅の栞や写真を交え紹介。「ご本山は法華経・お題目のとても大切な拠点。本山に行く度、お祖師さまや先師が結んでくださった法華経のご縁を感じることができる。もしチャンスがあり迷っている時には、団参にぜひ参加し、また参加できる人もできない人も同じようにそれぞれの菩提寺を大事にして貰いたい。どのお寺もまた、先師やご先祖さまたちの信仰がご縁で結ばれた大切な拠点」と語った。
続いて教化センターによる「仏壇の荘厳について」の研修が行なわれた。仏壇を模した台紙と仏具や供物のシールが配られ、参加者は家庭の仏壇を思い出し並べながら、仏壇や仏具の意味について学んだ。会場には、参加者から僧侶へ多くの質問や相談の声が飛び交っていた。進行役を務めた教化センター員の岡要樹師は「お仏壇はご先祖さまのお位牌を並べるだけではなく、仏祖三宝をおまつりするお堂であり道場。日常の信仰の中心として大切にしていってほしい」と結んだ。