全国の通信記事
2025年3月10日号
東京東・東京大空襲80年、平和祈願と犠牲者慰霊
【東京東】3月10日、一夜にして約10万人の命が奪われた東京大空襲から80年を迎え、東京東部伝道センターは江東区亀戸の三尊教会(吉澤順將担任)で唱題行を執り行い、犠牲者の慰霊と世界立正平和を祈願した。また併せて翌11日に14年目を迎える東日本大震災の犠牲者にも慰霊を捧げた。
僧侶と信者を合わせ40名が参列する中、挨拶に立った東京都東部宗務所の鈴木貫元所長は、自身が住職を務める墨田区法恩寺にも終戦の年に遺族らが建立した戦災殉難者供養之碑があると追悼の意を述べ、「立正平和の輪を広げるために皆でしっかりと唱題行に勤め、慈しみの心を養おう」と告げた。
本堂を薄暗くし唱題行が始まると、姿勢と呼吸、心を整えた僧俗が一体となって御題目を唱え堂内を響かせた。祈願行では吉澤順康導師のもと平和の祈りと霊界への回向が読まれ、東京大空襲、並びに東日本大震災による物故者の冥福が祈られた。そして最後に誓願行で仏の子たる菩薩として生きることを皆で誓い合った。
閉会に際し東京東部伝道センターの川島秀尊センター長は「戦争の無い世界を作る一歩として、我々一人ひとりがお題目修行に励み、お釈迦様の心を持つようになることが大切だ」と語り、次に開かれる唱題行への参加を呼びかけた。東京都東部では唱題行ラリーと称して管内の寺院を順番に回りながら、年に2~3回、唱題行を開催している。
2025年3月1日号
東京東 大船渡市山林火災義援金募金
【東京東】令和7年3月1日、東京都東部管内の伝道センターと防災部、日青会が、岩手県大船渡市で発生した大規模山林火災の被災者を支援しようと、葛飾区柴又題経寺の境内で義援金の協力を呼びかけた。
募金活動は翌日の午後にも行われ、被災地の復興を願う参拝者から総額25万513円が集まった。温かい志が込められた義援金は大船渡市の社会福祉協議会を通じて被災地へ届けられ、支援に役立ててもらう。
2025年2月22日号
東京東 外山寛大師が帰山式
【東京東】令和7年2月22日、深川七福神の大黒天を祀る寺院として知られる江東区圓珠院で、100日間の厳しい荒行を修め、初行成満した外山寛大師の帰山式が営まれ、檀信徒80名が見届けた。
はじめに帰山行列が行われ、高くそびえる旗を先頭に寛大師ら出行僧8名と檀信徒が深川浄心寺を出発。圓珠院に到着すると力強く水行が行われ、本堂で帰山奉告式が厳修された。式では祖父の深川浄心寺外山寛穂住職、親戚の圓隆院西村寛和住職、寛隆副住職が見守る中、圓珠院住職を務める父の東京東部修法師会外山寛実会長から寛大師に許証が手渡され、「よく頑張り抜いた」と労いの言葉がかけられた。
御宝前修法で初めての修法導師を立派に務め上げ、謝辞に立った寛大師は「荒行入行中に参拝者の方々を祈祷する外堂祈祷を数多く経験させて頂いた。その中で化他行を学び、日々の目標となった。これからも自身が他者や社会に何ができるか考え、力を尽くし、自行化他を実践していきたい」と誓い、皆に御礼を述べた。