全国の通信記事
2024年9月21日号
長野 水曲柳開拓団の追悼法要
【長野】9月21日、飯田市・長源寺にて水曲柳開拓団の追悼法要が営まれた。水曲柳開拓団は戦前から戦中にかけて飯田下伊那地域から旧満州に渡った満蒙開拓団であり、1937(昭和12)年から敗戦までに1000人以上が満洲へ渡っている。1975年に引き揚げ者らによって「水曲柳会」が発足して以来、旧開拓地訪問や現地との交流、追悼法要を実施してきた。当日は引き揚げ者4人とその子世代の計8人が参列し、犠牲者の名簿が納められた慰霊碑に手を合わせた。参列者からは「自決し亡くなった同級生を思いながらお参りができた」との声が聞かれた。同法要はコロナ禍もあり実に5年ぶりに営まれた。戦後80年を目前に控え会員の高齢化が進むものの、引き揚げ者の2世を中心に活動を継続する方針が固まっている。
2024年9月4日号
長野 日樹上人墓所の五重塔再建
【長野】9月4日、飯田市の大本山池上本門寺復歴第16世長遠院日樹上人墓所において五重塔が再建され、開眼法要が営まれた。同墓は江戸幕府の不受不施派弾圧により飯田へ流罪となった日樹上人の遺徳を忍び1643(寛永20)年に建立された。五重塔については正確な建立時期は不明だが、同保存会によると江戸時代ないしは明治時代に建立されたものだという。
五重塔は風化による損傷が激しく、今年4月ごろには傾いていることが判明していた。その後7月上旬に崩壊したため、再建の準備を急いだ。
開眼法要では同市・長源寺の早川大地師を導師に迎え、同保存会の会員11名が参列した。
同保存会には同市内の有志約20名が在籍している。会長は「メンバーも高齢になってきたが、できる限り守っていけるよう管理していきたい」と語った。
2024年7月29日号
長野 仏教少年少女学園開催
【長野】飯田市・長源寺で7月29日、飯伊法興会主催の仏教少年少女学園が開催された。第54回目の開催となる今年は15名の子どもたちが参加した。これまでは一泊二日の日程で行われていたが、今年は昨今の情勢を鑑み日帰りでの開催となった。午前中に小学校低学年の児童は写仏、高学年の児童ならびに中学生は自我偈の写経を行った。さらにお題目写経も行い、お守り袋に入れて自分だけのお守りを作成した。午後からは仏前作法・読経練習を行ったのち、同市で毎年開催されている人形劇フェスタにちなんで「シニア人形劇団ふたご座」の方を招き人形劇を鑑賞した。閉園式では練習したお経を全員で唱え、一日の成果を披露した。子どもたちからは「練習したお経を大きな声で唱えることができた」との感想が聞かれ、楽しみながら仏教の教えに触れる有意義な機会となった。