全国の通信記事
2023年10月24日号
山形 教師及び檀信徒研修会
【山形】令和5年10月24日、山形県宗務所は「教師及び檀信徒研修会」を山形グランドホテルにて開催した。講師に身延山副総務・共栄部長浜島典彦上人を迎え、休憩を挟みながら、約2時間の講演会が開催された。参加数は教師25名、檀信徒23名、計48名だった。浜島上人が用意された「宗門運動についてー「いのちに合掌」を考える」、「いのちに合掌―常不軽菩薩と日蓮聖人」という資料に基づいて講演が進められ、参加者は熱心に講演に耳を傾けた。浜島上人の時折冗談を交えた講演にしばしば参加者からは笑い声が漏れ、終始和やかな講演会であった。参加者からは「笑いを誘うような体験談を混ぜての講演だったのでとても面白く、あっという間に時間が過ぎてしまった。ぜひ来年も同様の研修会があれば参加したい。」「あまり聞くことのできない貴重な講演で、とても為になった。」との声があり、教師・檀信徒ともに大変有意義な研修会となった。(山形通信員 久松)
以上、記事1点、写真3点送付致します。ご査収の程よろしくお願い申し上げます。
2023年10月15日号
福島 会津若松市本山妙國寺で晋山式
【福島】 10月15日、会津若松市の本山妙國寺第五十六世伊藤日寛猊下の法灯継承晋山式が行われた。 コロナの影響により約3年越しの本山晋山式開催となった。全国の本山貫首・管内教師・檀信徒ら合わせ約100人が参列した。
宝光山妙國寺は東北では数少ない本山寺院の一つであり、その歴史も奥深い。 元々は顕本法華宗の寺であり、開祖日什上人の生誕・ご霊廟の地として広く知られている。 また戊辰戦争時代、会津藩・幕府のために戦った青年達・白虎隊の最初の埋葬地でもある。 新政府の仇敵として遺骸の埋葬を許されなかった彼らを受け入れることは、並々ならぬ覚悟が必要であっただろう。その時代、地域の人々の信仰や供養への思いを、妙國寺が大切に守り継いできたことが歴史からも伺える。
13時半に法要が始まると、本堂は唱題の声と共に厳かな空気に包まれた。 伊藤猊下は謝辞の中で、今までの妙國寺の歴史に対し「荷が重い」と率直な思いを口にしつつも「日什上人の教えを守りながら先祖供養にしっかり努めたい。自分一人の力だけではなく檀信徒とともに歴史ある妙國寺を守っていきたい。」と語った。あいにくの雨模様でしたが、新貫首の謙虚でひたむきな覚悟がまるで供養の雨となり、お寺に眠る精霊たちへ降り注いでいるようだった。
2023年10月12日号
山形 教師研修会
【山形】令和5年10月12日、山形県社会教化事業協会(以下、社教会)は令和5年度の教師研修会として、金山町にある「指定障がい福祉事業サービス事業所 かねやまハウス」の利用者支援を目的とした研修会を開催した。内容は利用者の支援・見守り・補助・介助であり、実際に秋田県横手市にある「秋田ふるさと村」という観光施設に利用者、職員と一緒に同行した。参加数は教師8名、利用者13名、職員6名だった。
かねやまハウス職員の方によれば「コロナの影響もあり、事業所の外へ出かける機会が減った。ぜひ利用者の見守りや補助、介助を一緒に行っていただければありがたい。」ということ、そして社教会としても「講義を聞く教師研修ばかりではなく、実際に障がい者支援という形で触れあう機会というのも貴重な研修ではないか」という思いから今回の研修会が実現した。
私自身今回参加してみて思い出した言葉がある。「みんなちがって、みんないい」通っていた小学校に掲げられていた言葉だ。一般に健常者、障がい者と区別はあるものの、それぞれのちがいを補いながら生きていく、そういう社会が理想だと私は思う。
実際に利用者と対面し、感じることはとても大きなものがあった。花谷社教会長は来年度以降も同様の研修会を開催したいと考えているので、ぜひ管内教師の方には多数参加していただければと思う。