全国の通信記事
2023年12月5日号
岩手 歳末助け合い行脚
【岩手】12月5日、岩手県管内寺院の教師13名に加え、管内檀信徒協議会より2名、合わせて計15名で岩手県宗務所(西山是文所長)主催歳末助け合い行脚を行った。岩手県山田町にある鯨と海の科学館より、同町にある瑞然寺(佐々木瑞英住職)までの約3.5kmを唱題行脚した。復興の進む町の沿道には沢山の方々が手を合わす姿が見られ、募金のご協力もあった。管内では事前に募金を預かっていた寺院もあり、合計148,000円の浄財が同町社会福祉協議会へと寄付された。この募金は毎年恒例となっており、50年以上続けられている。
2023年11月16日号
山形 酒田市妙玄寺開堂60周年記念行事
令和5年11月16日、酒田市、身延山別院妙玄寺において開堂60周年記念行事が開催された。庄内地方のこの時期には珍しく晴天に恵まれた。妙玄寺は昭和38年の寺号公称、本堂落慶から数えて60周年を迎え、この度記念行事を開催した。
まず初めに行われたのは山形万灯講中「櫻燈會」による万灯練供養である。昨年山形で初めて発足した講中であるが、約30名が 【山形】賑々しく万灯奉納を行った。境内・駐車場において万灯を乗せた台車を引き、鐘を鳴らし、纏を振りながら練り歩き、最後は本堂前で激しく纏を振る姿に参拝者からは盛大な拍手が送られた。万灯を初めて見る檀信徒もいて「初めて万灯を見たが、とても賑やかで楽しかった」との感想だった。
続いて法要が奉行された。庄内蓮門会の僧侶の出仕により、宗祖742遠忌お会式と妙玄寺開堂60周年記念法要が荘厳厳粛な中執り行われた。大導師を務めた久松玄徳住職はご回向し参詣者全員の芳名を読み上げる最中、60年を振り返り感極まる場面もあった。
続いて今回の一番の目玉である記念講演が行われた。講師は身延山久遠寺の副総務・共栄部長であられる浜島典彦僧正である。浜島僧正は博学多才であり、時折冗談を交えた話し方で、聴聞者からはしばしば笑い声が漏れる終始和やかな講演でありながら、僧侶も檀信徒も皆、普段聞くことのできない貴重な講演に真剣に耳を傾けていた。講演後「とても面白い話だった。」「貴重な話が聞けて良かった。」と口々に話していた。
その後、僧侶、檀信徒、参拝者皆一同に会しての祝宴が催された。祝宴では山形県宗務所長の蓮乘寺住職池田義潤僧正が祝辞を述べ、妙玄寺の土田一彦総代が謝辞を述べた。最後に妙玄寺の住職が謝辞を述べた。これまでの60年の歴史を振り返りつつ、今回集まって頂いた全ての人たちへの感謝の意を涙をこらえながら述べ、祝宴はお開きとなり、盛大に記念行事は幕を閉じた。
2023年10月29日号
山形 鶴岡市本住寺で法灯継承式
【山形】令和5年10月29日、山形県鶴岡市、金照山本住寺において第36世佐藤義信上人の法灯継承式が執り行われた。本住寺は京都の大本山本圀寺の末寺の寺格を有し、永正13年(1516)開山という山形県内においても有数の歴史ある名刹である。
法要に先立ち、天童稚児約10名が行列しご宝前にお花をお供えした。続いて師衆が昇堂。山形県宗務所長の池田義潤上人が辞令を読み上げ、辞令授与を行った。その後現住職の佐藤義彰上人から過去帳と払子が新住職となる佐藤義信上人へ手渡されると、堂内からは拍手が起こった。法要が進み読経が終わると、新住職がご宝前に進み出て奉告文を読み上げ、本住寺の諸仏諸菩薩諸天善神に法灯継承入寺を奉告した。法要後の式典では初めに、宗務院総務部長の畑栄明上人が祝辞を述べられ、前住職の義彰上人が管内宗務所長などの要職を歴任された事などを披露した。続いて宗務所長の池田上人が祝辞を述べた。義彰上人は池田上人の師匠でもあり、祝辞を述べながら感極まる場面もあった。式の最後に、新住職の義信上人は参列された人々へ深く感謝の言葉を述べると共に、この歴史ある本住寺を守っていくという強い覚悟を述べられると、堂内を埋め尽くした人々より万雷の拍手が起こり、法灯継承式は盛大に幕を閉じた。