2023年11月16日
山形 酒田市妙玄寺開堂60周年記念行事
令和5年11月16日、酒田市、身延山別院妙玄寺において開堂60周年記念行事が開催された。庄内地方のこの時期には珍しく晴天に恵まれた。妙玄寺は昭和38年の寺号公称、本堂落慶から数えて60周年を迎え、この度記念行事を開催した。
まず初めに行われたのは山形万灯講中「櫻燈會」による万灯練供養である。昨年山形で初めて発足した講中であるが、約30名が 【山形】賑々しく万灯奉納を行った。境内・駐車場において万灯を乗せた台車を引き、鐘を鳴らし、纏を振りながら練り歩き、最後は本堂前で激しく纏を振る姿に参拝者からは盛大な拍手が送られた。万灯を初めて見る檀信徒もいて「初めて万灯を見たが、とても賑やかで楽しかった」との感想だった。
続いて法要が奉行された。庄内蓮門会の僧侶の出仕により、宗祖742遠忌お会式と妙玄寺開堂60周年記念法要が荘厳厳粛な中執り行われた。大導師を務めた久松玄徳住職はご回向し参詣者全員の芳名を読み上げる最中、60年を振り返り感極まる場面もあった。
続いて今回の一番の目玉である記念講演が行われた。講師は身延山久遠寺の副総務・共栄部長であられる浜島典彦僧正である。浜島僧正は博学多才であり、時折冗談を交えた話し方で、聴聞者からはしばしば笑い声が漏れる終始和やかな講演でありながら、僧侶も檀信徒も皆、普段聞くことのできない貴重な講演に真剣に耳を傾けていた。講演後「とても面白い話だった。」「貴重な話が聞けて良かった。」と口々に話していた。
その後、僧侶、檀信徒、参拝者皆一同に会しての祝宴が催された。祝宴では山形県宗務所長の蓮乘寺住職池田義潤僧正が祝辞を述べ、妙玄寺の土田一彦総代が謝辞を述べた。最後に妙玄寺の住職が謝辞を述べた。これまでの60年の歴史を振り返りつつ、今回集まって頂いた全ての人たちへの感謝の意を涙をこらえながら述べ、祝宴はお開きとなり、盛大に記念行事は幕を閉じた。