全国の通信記事
2024年2月10日号
長崎 信徒青年の集い佐世保地区大会
【長崎】令和6年2月10・11日、長崎県では「信徒青年の集い 佐世保地区大会」が開催された。長崎県では平成15年より「信徒青年の集い」を開催している。本会は長崎県日蓮宗信徒青年会(金子宗弘会長)が主催する学習・交流の場である。前回の開催は令和元年、感染症の影響で4年ぶりの再開となり、1泊2日の行程で長崎県佐世保地区を会場に実施された。
1日目は佐世保市日親寺において開会式では、県内青年僧の御祈祷を受けてそれぞれの健康・信仰の充実を祈っていた。その後、日親寺住職の今泉智薬上人の講演が行われた。柔らかな語り口の中にも信仰の熱量が伝播するようなお話で、信徒青年は深くうなずきながら耳を傾けていた。そして、日蓮宗宗務院より太田順祥伝道課長の講演となった。東京の宗務院より講演にいらっしゃるといことで、はじめは聴衆の方が緊張していた。しかし太田課長のお話が始まると、洗練されたお話しに会場はときに笑い、ときに納得の表情で聞き込んでいた。日蓮宗信徒として柱となる日蓮聖人の三大会の話は大変勉強になったと参加者が語っていた。
2日目は朝から佐世保市内の寺院を参拝した。日親寺・正法寺・立正寺の3ヶ寺を参拝し、それぞれのお寺の歴史や風習を自分の目で学び、それぞれの菩提寺に持ち帰るものが多かったように思う。
日頃会うことがない信徒青年同士が「横」の交流を深める機会となり、来年の再会を約束して解散となった。長崎における日蓮宗の盛り上がりは、僧侶だけではなく中心となる檀信徒もそれを担っていることが感じられる取り組みであった。
2023年12月13日号
熊本 菊池恵楓園物故者慰霊法要
【熊本】令和5年12月13日に熊本県合志市、国立ハンセン病療養所菊池恵柳園内やすらぎ総合会館にて菊池恵楓園物故者慰霊法要が営まれた。濵田義正熊本県宗務所長を導師に式衆に宗務所職員5名で法要が行われた。
法要には県内僧侶若干名と100歳の2名を含む入所者4名並びに施設職員が参加した。
閉式の後、恵楓園敷地内にある納骨堂に移動し自我偈を一読した。
濵田上人は「地元にこの施設があることを忘れず、目を背けてはならない。入所者も私たちの家族であるという気持ちで法要をさせて頂いた。」とインタビューに答えられた。
菊池恵楓園は明治42年に九州7県のハンセン病療養所として現在地に開設された施設であり昭和16年に国立療養所菊池恵楓園と改称された。
現在、135名の入圓者が生活しており、納骨堂には約1367柱の遺骨が納められている。
2023年12月8日号
宮鹿沖 「認知症カフェ」
【宮鹿沖】12月8日、宮崎県都農町龍雲寺と町役場主催の「認知症カフェ」が龍雲寺で開催された。この行事は、日本の65歳以上が5人に1人認知症になっている事への対策として、地域の開けたお寺を掲げる龍雲寺で取り組まれる事となった。
当日は参加予定人数30名を超える40名が参加。お茶を飲みながら住職(吉田憲由師)による「イキイキ生きる為の話」や、副住職(吉田憲史師)の「団扇太鼓」を使った認知症予防のレクリエーションが行われ、参加者はお寺の雰囲気を感じながら、「歌う・見る・叩く」という3つの事を同時に行う太鼓での予防対策に楽しみながら学ぶことが出来た。また参加したいと笑顔を見せていた。
住職は「今回、お寺と役場や団扇太鼓と童謡が交わる初めての取り組みとなった。参加が地域の方々という事もあり、童謡を歌いながら団扇太鼓を叩く事で、更なる信仰や皆の健康に繋がる事を願っている」と語った。