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2024年5月19日号

大阪和泉 日限七面大明神大祭

【大阪和泉】令和6年5月19日、今年も堺市内、本覚山経王寺で佐野一秀住職を導師に、16名の管内修法師出仕のもと、日限七面大明神大祭が執り行われた。堺の旧環濠内に位置する当山は、かつて寺領三千坪に及び、周囲一帯は経王寺前町と呼ばれ境内には七堂伽藍を擁しつつも、大阪冬の陣の兵火、太平洋戦争の戦火に罹り、寺領を大きく減らすこととなった。しかし、かつて泉州最古の日限七面大明神をお祀りしていた七面堂を改築して本堂とし、堂内には泉州一大きな仏像群を奉安するなど、歴代住職の尽力により今なお往時の繁栄の面影を今に伝える泉州屈指の名刹である。

当日は、泉州最古の日限七面大明神、征夷大将軍八幡太郎義家公の守本尊であった童子妙見大士、法華経由来の諸天善神等をお祀りした御宝前にて、修法師による御宝前修法、大衆法楽加持祈祷に併せ、当地堺を発祥とする「千巻陀羅尼」が奉読された。

この「千巻陀羅尼」は天文法難に由来すると言われている。天文5年(1536)7月、延暦寺側の僧兵と宗徒が現在の京都市中に押し寄せ、洛中洛外の日蓮宗寺院二十一本山を悉く焼き払い、日蓮宗側に多くの死傷者を出した。洛中の日蓮教団は壊滅的な打撃を受け、この難から逃れた日蓮宗諸寺院の僧侶、殊に本山貫首様等は、京都と関係の深かった堺の末寺等に避難することとなった(本山妙覚寺は経王寺に避難)。

これら災禍を逃れた京都の日蓮宗僧侶と、既に当地に根を張りこれら困難に遭遇した人々を受け入れた堺の日蓮宗僧俗が一体となって、いつか京都へ帰れる日が訪れることを願い、堺の地にて、日々、陀羅尼咒を千巻お唱えするようになったことが、「千巻陀羅尼」の起源と言われている。

その後、6年の歳月を経て異体同心の願いは実を結び、帰洛の勅許を得て、京都の本山は十五に減ぜられつつも、これら十五本山を中心として、西日本における日蓮宗寺院は発展に大きく踏み出すこととなった。

佐野一秀住職は、この先人の労苦と切実な想いを後世へ伝えたいと、「千巻陀羅尼」読誦を復活し、若い管内修法師を鼓舞しつつ、日蓮宗発展と法華経弘通に尽力されている。

さらに本年は、宗祖が尊崇された十羅刹女の心咒(神咒)を、ご住職自ら奉読され、『法華験家訓蒙』に先行される資料『法華十羅刹法』について、ご教示された。

2024年4月7日号

大阪和泉・慈眼寺第30世石川義亮上人本葬儀

和泉240422【大阪和泉】泉大津市慈眼寺にて令和6年4月7日(日)12時より、同寺30世石川義亮(瑞光院日雲)上人の本葬儀が当山正干与 久保泰丈師(本昌寺住職)を導師に、法縁・管内有縁の僧侶並びに檀信徒250人が参列し執り行われた。
石川義亮上人は昭和17年東京都墨田区に生を受け、昭和42年に出家得度、翌年昭和43年第2期信行道場を修了す。昭和55年に妙忠山慈眼寺第30世の法燈を継承せられ、平成25年退任に至るまで長きに亘り、檀信徒教化と寺門の護持に尽力なされた。
令和6年4月4日遷化、世壽83歳であった。

2024年2月24日号

大阪和泉 ⾜⽴英彰師の帰⼭奉告式

和泉240226帰山式【⼤阪和泉】令和6年2⽉24⽇、⼤阪府堺市本光寺にて、⾜⽴英彰副住職の初⾏成満 帰⼭奉告 式が営まれ、僧侶・檀信徒約80名が参列した。晴天に恵まれた当⽇、同⾏僧4名 と共に⾏列を開始し、本光寺よりほど近い、⾃⾝が住職を勤める養珠寺で法味⾔上 の後、懐かしき本光寺へと帰⼭された。 本光寺より荒⾏に⼊⾏した僧侶は初めてであり、千葉県清澄寺で修法を初めて目の 当たりにした時に感銘を受け、⼊⾏を決意するに⾄った経緯を、式中の謝辞で述べ られた。 今後は、今までにはなかった修法というものを本光寺に取り⼊れ、⾃⾝もまた修法 道に邁進していくことを、ご参列の檀信徒の前で⼒強く宣⾔された。

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新年のご挨拶。

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