全国の通信記事
2023年12月5日号
岩手 歳末助け合い行脚
【岩手】12月5日、岩手県管内寺院の教師13名に加え、管内檀信徒協議会より2名、合わせて計15名で岩手県宗務所(西山是文所長)主催歳末助け合い行脚を行った。岩手県山田町にある鯨と海の科学館より、同町にある瑞然寺(佐々木瑞英住職)までの約3.5kmを唱題行脚した。復興の進む町の沿道には沢山の方々が手を合わす姿が見られ、募金のご協力もあった。管内では事前に募金を預かっていた寺院もあり、合計148,000円の浄財が同町社会福祉協議会へと寄付された。この募金は毎年恒例となっており、50年以上続けられている。
2023年2月13日号
岩手・帰山式 佐々木龍英師
【岩手】2月13日、岩手県下閉伊郡山田町 開運山 瑞然寺(佐々木瑞英住職)本堂にて、岩手管内教師、瑞然寺檀信徒、並びに多くの関係者の協力のもと、「佐々木龍英師(瑞然寺副住職)日蓮宗大荒行堂 初行成満 帰山国祷会」が執り行われた。厳寒の中、管内教師、檀信徒一丸となって前日から準備が進められ、また、多くの方々の参拝も見込まれたためコロナウイルス感染症対策の徹底もされた。
小雨が降る中、午前9時20分より山田町内屯所より行列出発、10時より令和4年度加行所成満の行僧6名が水行を行い、参拝者はそれぞれに合掌しお題目を唱え見守った。
その後、11時より帰山国祷会が執り行われ、初行成満の思いの詰まった帰山奉告文が御宝前に読み上げられた。見守る檀信徒の中には、荒行を成満した龍英師の姿に涙を抑えきれない様子の人も見受けられた。龍英師もまた挨拶において、感極まる様子で無事成満出来たことの感謝と、檀信徒の支えに応えるべくこれからに更に精進していくことを述べた。檀信徒からは「龍英が無事に戻られて安心した。」「本当にご立派になられた」等の声が寄せられた。最後には、瑞然寺総代長山崎幸男氏、龍英師ご子息よりは那波の贈呈をされ、閉式した。
出仕行僧
第五行 妙教寺 阿部龍翔師
第五行 道円寺 飛鳥玄龍師
第三行 大宝寺 新谷宝珠師
初 行 日照寺 相馬邦宏師
初 行 行満寺 一戸将弘師
初 行 瑞然寺 佐々木龍英師
2022年2月11日号
岩手 第50回春の大祭・平和復興大國祷会
【岩手】2月11日に岩手県遠野市砥森山法華寺(阿部是秀住職)において第50回春の大祭・平和復興大國祷会が行われた。感染症対策ということで僧侶は検査を実施、参列者は本堂、広間や外など密を避けるため分散しての開催となった。
修法師による水行が行われ、気合の入った声が山中に響き渡った。そして本堂にて平和復興大國祷会が行われ、エネルギッシュなお経と祈祷に参列者は手を合わせた。
そして、日蓮宗大荒行堂元正伝師工藤堯幸僧正(青森県聞法寺院主)、日蓮宗大荒行堂元副伝師佐々木瑞英僧正(岩手県瑞然寺住職)が祝辞を述べ、50回目という長期にわたり大祭を続けてきた阿部住職に労いの言葉を贈った。
「震災を経験したと思えば次は疫病。沈む世の中を少しでも上向きに、そして日々平和に過ごせるようお題目におすがりし祈っていきたい」
こういう世の中だからこそ、今出来る事を全力に。阿部住職は、この先も春の大祭を続けていく決意をしめした。
春の大祭はその年の大荒行堂を成満した修法師を招いて行っている。しかし現在コロナ禍の影響で荒行が行われていない為、昨年と今年の大祭は岩手県修法師と有志が出仕している。