全国の通信記事
2025年3月6日号
埼玉 先師法要
【埼玉】令和7年3月6日、埼玉県声明師会主催による管内先師法要が川越市の本應寺(星光喩住職)において厳粛に執り行われた。本法要は、管内寺院の先師たちへの感謝と追悼の意を表すため、毎年開催されている。今年も県内各地から声明師や関係者が集い、厳かな雰囲気の中で先師への供養が行われた。導師を務めたのは、埼玉県声明師会会長の星光陽上人。法要の中で星上人は「先師方が紡いできた声明師会の歴史と伝統を大切にしながら、これからもさらなる発展を目指していきたい」と述べ、集まった参加者に向けて、声明の継承と精進を呼びかけた。本應寺の本堂には、読経と声明の声が響き、参加者は手を合わせながら静かに祈りを捧げた。法要が終了すると、参加者同士で先師の功績を語り合い、改めて声明の意義と伝統を受け継ぐ決意を新たにする場面も見られた。
2025年2月12日号
埼玉 佐々木智章師帰山報告式
【埼玉】令和7年2月12日、さいたま市の妙行寺(佐々木章友住職)において、同寺副住職・佐々木智章上人の帰山報告式が執り行われた。智章上人は令和6年度の日蓮宗大荒行を成満し、約30名の檀信徒がその帰山を迎えた。
当日は晴天に恵まれ、午前10時より智章上人を含む成満僧8名による帰山行列が厳かに行われた。境内には「おかえり」という檀信徒の温かい声が響き渡り、歓迎の空気に包まれた。本堂前では水行式が執り行われ、冷たい水を浴びる姿に参列者は息をのんだ。
その後、本堂に移動し、智章上人を導師とする帰山報告式が厳修された。成満僧たちの力強い読経と木剣祈祷が堂内に響き渡り、檀信徒はその迫力に圧倒された。
法要終了後、佐々木章友住職は「多くの方に支えられていることを忘れずに、今後も精進を重ねてほしい」と激励。続いて謝辞の中で智章上人は「初めての荒行で寒さ、飢え、眠さの極限の中、何度も逃げ出したい気持ちになったが、寺族や檀信徒の皆様のことを思い踏みとどまることができた。これからは授かった木剣祈祷を絶やすことなく、皆様の力になれるよう精進したい」と決意を述べた。
厳しい修行を乗り越えた智章上人の帰山を迎え、妙行寺の檀信徒にとっても、新たな誓いを胸にする一日となった。
2025年1月29日号
埼玉 教師大会開催
【埼玉】一月二十九日、さいたま市の大宮ソニックシティ会議室にて日蓮宗埼玉県宗務所(石黒淳明所長)主催の教師大会が開催され、三十八名の管内教師が参加した。
石黒所長の挨拶に始まり、石川県第二部宗務所長である大句哲正師(珠洲市本住寺住職)を迎え、「いのちに合掌~能登半島地震のその後~」と題し講演があった。大句師は、能登半島地震発生当時の状況と体験、「自助・公助・情報(収集・伝達・共有)」の重要性をパワーポイントで写真を交えながら説明し、参加した教師は、熱心に聞き入っていた。
引き続き、日蓮宗宗務院七百五十遠忌事業課長、滝本修司師より、「七百五十遠忌事業」について、寺院僧籍課長の根本康秀師より、「宗務院提出書類」についての詳細な説明があった。さらに、第十二区宗会議員松永慈弘師より宗会報告、各会からと宗務所からの報告があり、充実した教師大会となった。