全国の通信記事
2024年6月28日号
北海道南 余市町法華寺鬼子母神例大祭
【北海道南】余市町法華寺(高橋政智住職)では、6月28日鬼子母神例大祭が執り行われ、法要終了後に余市警察署生活安全課による「特殊詐欺に気をつけて!」の講演会が開催された。高橋住職は以前より、全国的な特殊詐欺事件の増加、中でも高齢者が狙われ易い傾向を鑑み、「お寺から何か発信できないものか」と今例大祭に合わせた。参拝の檀信徒約80名は警察署員の丁寧な説明に熱心に耳を傾け「日頃不安の思っていた事すべて聞けました。」「お寺参りの功徳のあとに警察のお話は我々高齢者にとって何よりの安心です。宗派関係なく展開していってほしい」など好評であった。
2024年6月20日号
北海道北 北海道四管区社教会合同研修会
【北海道北】令和6年6月20日、札幌市のホテルライフォートにて北海道四管区社教会合同研修会が開催され、32名の参加者が集まった。地元北海道でご活躍されており、また現役の日蓮宗教師でもある「櫻井義秀先生」をお招きし、2時間にわたる講演をいただいた。櫻井先生はカルト宗教や新興宗教の分野に精通しており、多くの著書も執筆されている。大学では相談室の室長を務められた経験もあり、その実体験を交えたお話は時間を忘れさせるものであった。講演後の質疑応答や懇親会の席では、多くの参加者から質問や意見が飛び出し、この問題への関心の強さが伺い知れた。講演前には伊藤美妙会長(北海道西部社教会)が「我々日蓮宗も伝統教団として驕ることなく、新興宗教からも何かしら学ことがあるのではないか?」と述べられ、講演後には中島英明会長(北海道北部社教会)が「旧統一教会や宗教二世の問題が取りざたされている昨今において、日蓮宗教師として、今後何をなすべきかを考えさせられる講演であった。」と感想を述べ、研修会を締め括った。
2024年6月16日号
北海道南 第1地区護法大会
【北海道南】宗務所第1地区主催の第32回護法大会が6月16日、七飯町の大沼国定公園の中に位置する大沼国際セミナーハウスで開催され、僧侶檀信徒約140名が参加した。コロナ禍で5年ぶりの開催となったが、様々な行事をリモート開催した経験を活かし、七飯町護国寺(原一彰住職)から会場へオンライン中継で繋いだ。開会式では若松誨泉伝道担当事務長が大会の意義について講話した後、原住職と式衆が、護国寺から奥の最上稲荷堂へと続く参道を登詣行脚し昇堂。続く記念法要では、猛威を振るった新型コロナウィルスを始めとする疫病退散と、法華経守護の諸天善神への感謝の祈りとともに、念願の大会再開となった護法への決意が、導師をつとめた原住職により奉告され、両会場の一体となった読経と唱題の声が響き渡った。昼食を挟んで午後からは、宗教学者正木晃氏が「日蓮宗の神祇信仰とその意義」と題して講演。法華経の様々な守護神についてわかりやすく解説し、観心本尊抄に説かれる日蓮聖人の思いについて「今自分たちがどういう時代に生きていて、何をすべきかということを正しく認識した上で法華経信仰が固まる。お題目の五字にこそすべてのものが含まれていて、それを各々が一生をかけて極めて行けば、そこにいかに深いものが含まれているのかきっとわかる、と仰っているのではないか」と結んだ。地区内の各寺院から集まった参加者たちは、5年ぶりの開催を喜び次回大会での再会を誓い合っていた。閉会式の後、希望者は護国寺最上稲荷堂で祈祷を受けることもでき、雷をともなう悪天候ではあったが、多くの参加者が足を運び、まさに法華経の加護を噛みしめるように真剣な表情で参拝していた。