全国の通信記事
2025年1月25日号
東京東 交通安全祈祷会
【東京東】令和7年1月25日、東京東部修法師会(外山寛実会長)主催の第56回交通安全祈祷会が江東区深川浄心寺(外山寛穂住職)で開催され、修法師23名が一丸となって申込車両472台の交通安全を祈念した。
会場では交通事故物故者追悼供養会、祈願水行、交通安全祈祷が執り行われ、来場者50名にお守り札、はだ守、根付、ステッカーが授けられた。来場しなかった申込者には、後日、取扱寺院を通して届けられた。
東京東部修法師会の外山寛実会長は「心にも時間にも余裕をもって運転することが大切、自身の心がけがあってこそ仏天のご加護を賜ることができる」と、日頃から安全運転に努めるようお願いした。
東京東部修法師会では毎年、交通安全祈祷料の一部を交通遺児育英基金に寄付している。
2024年11月5日号
東京東 京浜教区檀信徒研修道場
【東京東】第40回京浜教区檀信徒研修道場が11月5日より1泊2日で開催され、教師と檀信徒を合わせ50名が大型バスで山梨県身延へと向かった。
午前11時半、訪れたのは「日蓮聖人の身延御入山草鞋ぬぎ、1ヶ月御停住の霊場」と呼ばれる波木井山円実寺。境内で記念撮影後、本堂で長谷川喜章住職を導師に御開帳法要が営まれ、開場式が始まった。挨拶に立った長亮行京浜教区長は「日蓮聖人が勉学に励み、多くの僧と議論を重ねて突き止めた妙法5字、聖人のたゆまぬ努力に思いを馳せながら御題目を唱え、研修に臨んでほしい」と檀信徒に伝えられた。
昼食後は御題目写経に続き、身延山布教師の延本妙泉師から法話を頂いた。延本師は知恩報恩について説かれ「どんな時も感謝の心を持ち、恩を頂いたら自分もまたより多くの人を助けることが報恩」と優しく語られた。次にバスで御廟所へ移動し法味言上、常唱殿で唱題行を営み初日の研修が終了した。夜は下部ホテルで体を休めた。
2日目は早朝4時半に出発し身延山久遠寺へ、薄暗い境内で大鐘楼の音を聞き、大本堂で持田日勇法主猊下が導師を務められる朝勤に参列した。勤行後には豊田慈證布教部長から「身延山こそが霊鷲山」とお話を頂き、久遠寺が推進する共栄運動にも触れられ「全ての人々が互いに敬い合って幸せになるよう皆さんでお題目を唱えよう」と参列者に呼びかけられた。
ホテルに戻り朝食と小休憩、午前9時半に笛吹市石和町へ移動し、謡曲「鵜飼」発祥の地、「日蓮聖人が鵜飼の亡霊を供養し成仏させた」と伝わる鵜飼山遠妙寺を参詣した。長澤宏昌住職を導師に御開帳法要を執り行い、日蓮聖人が亡霊供養のため小石に御題目を書いたと伝わる寺宝「7字の経石」を拝観した後、閉場式が行われた。東京都東部宗務所の鈴木貫元所長は最後に「研修道場で学んだことを日々の糧にして信仰をより深めて頂きたい」と檀信徒に伝えられた。2日間の研修を終えた檀信徒たちだが、疲れた様子はなく、近くのシャトレーゼホテル石和で楽しく昼食、檀信徒からは「身延でたくさんのパワーをもらってより元気になった」との声も聞かれた。
2024年10月22日号
東京東 身延別院で法灯継承式
【東京東】石川県羽咋市本山妙成寺第71世貫首・藤井日傳猊下が住職を務めていた東京都中央区日本橋小伝馬町の身延別院で、10月22日法灯継承式が営まれ、藤井猊下のご子息でもある弟子の藤井教祥師が第4世として新住職に就任した。
法灯継承式では日蓮宗管長・大本山池上本門寺貫首の菅野日彰猊下から祝辞を頂戴し、また、同日夕刻より帝国ホテル東京で行われた披露宴には、僧侶と檀信徒を合わせ250名が参列、総本山身延山久遠寺法主の持田日勇猊下から祝辞を賜った。
謝辞に立った前住職・藤井日傳猊下は厚く御礼を述べ「これからは晋山した本山妙成寺で被災した能登の復興に力の限り尽くす」と新たな目標を掲げた。次いで新住職・藤井教祥師が自身を支えてくれた方々へ感謝を語り「今後、宗教離れがより叫ばれる険しい道のりとなるが、様々な方々と協力し合いながら新しい布教の形を模索し、地域に根差した活気あふれるお寺を継続して、次代へ法灯を繋げたい」と強い決意を表明した。
藤井教祥師は1979年生まれ、同志社大学在学中から京都本山頂妙寺や大本山法華経寺などで修行し、2006年身延山別院の副住職に就任。地域に根ざした寺院を目標に寺子屋や食育イベントなど子育て支援活動にも尽力。2016年から全国日蓮宗青年会第32代、33代会長を務め、現在は東京都東部宗務所参事と東京東部伝道センター出版広報部長を兼任しながら能登の復興支援にも携わっている。