全国の通信記事
2024年7月19日号
宮鹿沖・全日青会員が知覧特攻戦没者慰霊行脚
【宮鹿沖】7月19日宮崎鹿児島沖縄三県日蓮宗青年会主催のもと鹿児島県南九州市知覧町で、『令和6年度知覧特攻戦没者慰霊行脚』が全国の青年僧約35名で行われた。
出発地は、多くの特攻隊員の希望するご飯の提供や私財を投げ打ってまでお世話をし、本当の母親のように慕われ「特攻の母」と呼ばれた鳥濱トメさんが営んでいた軍指定食堂である「富屋食堂」(現在は資料館「ホタル館 富屋食堂」)。そんなトメさんの願いもあって建立された「特攻平和観音堂」までの約一時間慰霊行脚行った。また観音堂で陸軍特攻戦死者約1000名の英霊に一読。その後、知覧特攻平和会館にて特攻隊の手紙遺品などの資料を見学し当時の戦争や特攻隊員に思いを馳せた。
宮崎鹿児島沖縄三県日蓮宗青年会 会長・実行委員長の田平光鵬師は、「今年も遠近各地より参加していただいた青年僧の皆さんと唱題行脚の後、観音堂で一読させていただきました。幼い頃から何度か知覧を訪れて見学をしたことがあります。その度に特攻隊の遺書や遺影の前でそっと手を合わせてさせていただいておりましたが、こうして全国の青年僧の皆さんと知覧にお題目を響かせ、多くの方とお参りをさせていただけたことに感動しております。まだ始めて日も浅い知覧行脚ですが、年々参加者が増えて知覧という場所を認知していただいてると想う感謝の気持ちで一杯です。」と語った。
2024年5月17日号
宮鹿沖 鹿児島市教王寺法燈継承式
【宮鹿沖】5月17日 鹿児島市教王寺で第4世冨田義浩師の本葬儀並びに冨田晃義師の法燈継承式が行われた。九州を中心に約120人以上の僧侶檀信徒が参列した。
午前11時に第4世冨田義浩師の本葬儀、午後12時半に新住職第5世冨田晃義師の法燈継承式が行われた。
総代謝辞に筆頭総代の中村誠さんは「檀信徒一同は亡くなられた先代住職義浩師に願いを継ぎ、第五世晃義師と教王寺を支え煌々と教王寺が再燃していきますよう力合わせたい」と述べた。
新住職第5世冨田晃義師の謝辞では、「先代義浩住職の病状が悪く教王寺住職になる覚悟を三回した。その時どのようにお寺を盛り立てていこうか考えたときに、僧侶の役目は布教であると思った。日蓮宗の僧侶として大切なことは、妙法蓮華経の教え、お題目を布教することだが、徐々に世代が変わるごとに信仰の継承がされていないことに気づいた。本日法灯継承したが、師父の想いを引き継ぎ、少しでも参拝者檀信徒の皆様が、安心して合掌してお題目を唱えられる環境そのようなお寺づくりを目指したい」と熱く語った。
2023年12月8日号
宮鹿沖 「認知症カフェ」
【宮鹿沖】12月8日、宮崎県都農町龍雲寺と町役場主催の「認知症カフェ」が龍雲寺で開催された。この行事は、日本の65歳以上が5人に1人認知症になっている事への対策として、地域の開けたお寺を掲げる龍雲寺で取り組まれる事となった。
当日は参加予定人数30名を超える40名が参加。お茶を飲みながら住職(吉田憲由師)による「イキイキ生きる為の話」や、副住職(吉田憲史師)の「団扇太鼓」を使った認知症予防のレクリエーションが行われ、参加者はお寺の雰囲気を感じながら、「歌う・見る・叩く」という3つの事を同時に行う太鼓での予防対策に楽しみながら学ぶことが出来た。また参加したいと笑顔を見せていた。
住職は「今回、お寺と役場や団扇太鼓と童謡が交わる初めての取り組みとなった。参加が地域の方々という事もあり、童謡を歌いながら団扇太鼓を叩く事で、更なる信仰や皆の健康に繋がる事を願っている」と語った。