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2025年11月15日号

愛媛 西条市本妙寺のお会式

愛媛251208⑤【愛媛】愛媛県西条市の本妙寺(村口泰慈住職)では、11月15日、日蓮大聖人第744遠忌報恩お会式法要が、多くの檀信徒参列のもと、厳かに執り行われた。
法要後、宮崎県児湯郡都農町の龍雲寺住職である吉田憲由師が登壇し、「想いが現実をつくる 〜千振りじいちゃん〜」と題してご法話をなした。
吉田師はまず、法華経『法便品第二』に説かれる「衆生の心汚れば土も汚る、心清ければ土を清し」との一文を紹介し、一念三千の教えから、現実世界が浄土か穢土かは我々の心(想い)が決めると強調。そして、人生のあらゆるご縁が後に気づきを与える「時薬(ときぐすり)」になると説いた。
その説法のなかで、師の幼少期の体験が語られた。かつては厳しい祖父から罰として飲まされた苦い「千振り茶」が、後に病弱な孫を案じた祖父の愛であったと知り、祖父が自身にとっての「時薬」となったエピソードを披露した。
さらに師は、住職として入寺した龍雲寺が、壁の崩れた十間四面の御堂で、地域から「貧乏山」と呼ばれる苦境にあった当時の状況を明かした。逃げ出したいという地獄の心境に陥ったものの、家族の献身的な支えと「地域の誇りとなるお寺を目指す」という決意により、人々が手を貸し始め、お寺が復興を遂げた経験から、「想いこそが現実を創る」ことを身をもって証明したと語った。
また、大聖人のご生涯に触れ、身延山より奥之院・思親閣へのご登詣が日課であったことを紹介。小松原の法難で殉じた工藤左近尉吉隆の子である長栄房日隆を弟子として育てられた経緯に言及し、吉隆が妙隆院日玉上人の法号を賜った史実を語った。
最後に、御題目こそが心を磨き、平和な世を築く良薬であるとして、参列した檀信徒に唱題の大切さを勧めた。参列者一同は、御題目口唱をもって吉田師のご法話に報恩感謝の誠を捧げ、お会式は結びとなった。

2025年11月5日号

愛媛 八大龍王像のみ入れ式

愛媛251205⑥【愛媛】今治市中浜町に位置する一乗山法華寺(讃岐英昌住職)は、開創450年を記念し、寺門守護の八大龍王像を造立することになり、11月5日に「のみ入れ式」が厳粛に執り行われた。

法華寺は、天正3年(1575)に玉川町の三反地で創建された古刹である。その後、今治城内の新町へ転じたが、元禄時代に火災に遭い、全山を焼失した。しかし、今治藩第3代藩主である久松定能公の厚い帰依を受け、現在の寺町・中浜町に移転、再興された。

同寺には、15体からなるご本尊の立大曼荼羅をはじめ、久松公により帰依されたものも含め56体の仏像が安置されており、調査を終えていない小仏像も多数残されている。

今年、創見450年の佳節を迎えるにあたり、寺門では「迫力ある八大龍王像」を造立することを決定。この日、造立作業の安全と成就を祈願する「のみ入れ式」が営まれた。

八大龍王像の制作を手掛けるのは、愛知県長久手市を拠点とする仏師、江場琳觀氏。江場氏は、2005年の愛知万博で3メートルの仁王像制作に携わり、2016年には仏師としての最高位の称号「大仏師」を拝受している仏師である。

のみ入れ式には、檀家や地域住民などおよそ30人が参列し、読経が響き渡るなか、法要が営まれた。その後、下書きされた高さおよそ40cmの木材へ、江場氏と住職の讃岐英昌師が順にのみ入れを行い、八大龍王像造立の成就を強く願った。

八大龍王像の制作にあたり、仏師の江場琳觀氏は次のように語った。住職と「どのようなお姿が一番相応しいか」を一から検討し、ともに構想を練る工程を経て、ようやく木材に墨がけをした姿となり、「制作に向けて胸がこう高鳴る気分」であると述べた。また、八大龍王像が手に持つ法具について、「普通は法剣ですが、今回は寺宝の同田貫に模したものを背負うなど、仏像のルールに則りつつも法華寺ならではのお姿を作り出そうと考えている」と、宗派の特色を活かした工夫を明かした。この像が「守り刀」として、八大竜王とともに寺門を盛り立て、守ってくれるような仏像になることを願った。

参列者からは、「八大龍王様ができるのが楽しみです。」と、期待の声が聞かれた。この日は、参列した人々ものみ入れを体験し、家内安全などを祈願した。

2025年9月8日号

愛媛 中四国教区教師研修会

愛媛250910①【愛媛】日蓮宗中四国教区は9月8日、愛媛県松山市の愛媛共済会館で教師研修会を開催した。愛媛県宗務所が当番県として企画したこの研修会には、中四国各県の宗務所長や僧侶・寺庭婦人ら約50名らが参加。講師に宗教学者の植木雅俊氏を迎え、仏教の教えや日蓮聖人の思想について理解を深めた。

研修会の冒頭、教区長の渡邊泰宏師は開会の挨拶で、教区長就任後に植木氏の著書に出会い感銘を受けたエピソードを紹介。この研修会を通して、植木氏の考えに触れる貴重な学びの機会を活かしてほしいと呼びかけた。

講演後には質疑応答が行われ、参加者から活発な質問が寄せられた。ある参加者が、植木氏の著作と異なる意見を持つ書籍が最近出版されたことについて見解を求めると、植木氏は「批判や言いがかりには反応せず、放っておくことが最善」だと回答。感情的な論争は無益であり、時間が経てばどちらが正しいかは自然と明らかになるとの見解を示した。

また、令和13年の日蓮聖人遠忌に向け、檀信徒に日蓮聖人の魅力をどう伝えるべきかという質問も出た。これに対し植木氏は、まずは書籍や対話を通じて日蓮聖人の思想を理解してもらうことが重要だと述べた上で、日蓮聖人は「今」という現在を重視し、歴史の中で活動したという点に言及。日蓮宗の教えは、過去や未来にとらわれず、現在の生き方に価値を見出すという仏教の時間論を伝えることに意義があると話した。

参加者からは「近年稀に見る盛況だった」との声が聞かれ、有意義な研修会になったと話していた。(愛媛県通信員・支局長 太田博章)

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新年のご挨拶。

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