全国の通信記事
2025年3月2日号
山梨3 甲斐元浩師法灯継承式
【山梨3】3月2日、韮崎市旭町上條南割の浄蓮寺に於いて、第三十三世甲斐元浩の法灯継承式が行われた。前日までの厳しい寒さが緩み、春の訪れを告げる紅白の梅の花が境内にほころぶ中、管内外有縁の僧侶、檀信徒が見守る中で営まれた。式に先立ち、
式衆、檀信徒とともに行列を組み、寺に歩みを進めた。
午後1時30分より行われた法灯継承式では、岡本正富山梨県第三部宗務所長より、日蓮宗管長からの住職承認の辞令が伝達された。新住職は寺門発展に精進することを誓われ、第三十二世楢原眞實師から第三十三世甲斐元浩師へと払子が継承された。
新住職は謝辞で「楢原眞實師の教えを胸に、これまでの人生、仏道修行で培った経験を活かし、檀信徒とともにお題目を唱え、歩んでいきたい」と力強く誓われた。また、感極まる涙をこらえながら、これまで前住職とともに寺を支えてきた檀信徒に感謝の意を伝えた。新住職の優しく、穏やかな気性と同様に、心温まる法灯継承式となった。
2025年2月22日号
東京東 外山寛大師が帰山式
【東京東】令和7年2月22日、深川七福神の大黒天を祀る寺院として知られる江東区圓珠院で、100日間の厳しい荒行を修め、初行成満した外山寛大師の帰山式が営まれ、檀信徒80名が見届けた。
はじめに帰山行列が行われ、高くそびえる旗を先頭に寛大師ら出行僧8名と檀信徒が深川浄心寺を出発。圓珠院に到着すると力強く水行が行われ、本堂で帰山奉告式が厳修された。式では祖父の深川浄心寺外山寛穂住職、親戚の圓隆院西村寛和住職、寛隆副住職が見守る中、圓珠院住職を務める父の東京東部修法師会外山寛実会長から寛大師に許証が手渡され、「よく頑張り抜いた」と労いの言葉がかけられた。
御宝前修法で初めての修法導師を立派に務め上げ、謝辞に立った寛大師は「荒行入行中に参拝者の方々を祈祷する外堂祈祷を数多く経験させて頂いた。その中で化他行を学び、日々の目標となった。これからも自身が他者や社会に何ができるか考え、力を尽くし、自行化他を実践していきたい」と誓い、皆に御礼を述べた。
2025年1月22日号
埼玉 川口市本覚寺で入寺式
【埼玉】1月22日、川口市本覚寺に於いて、第40世細江健太師の法灯継承入寺式が執り行われ、僧侶、檀信徒、町会等から、約80名が列席した。
法要の前に、新住職と式衆、檀信徒一行は、世話人宅から、団扇太鼓を先頭に練り行列を行い、山門より境内へと入った。本堂前にて力強いお題目が響き渡った。
法要では、令和4年10月10日に第39世細江正直上人の遷化後、約2年間本覚寺代務住職をつとめた川口市妙仙寺外岡信昭師より第40世細江健太師へ払子が継承された。
健太師は、沢山の方々へ感謝の言葉を述べつつ、これから住職として、当山の興隆、宗門の発展に尽力していきたいと決意を誓った。