全国の通信記事
2025年5月7日号
静岡中 教師大会
【静岡中】静岡県中部宗務所は5月7日、静岡市の中島屋グランドホテルにて教師大会を開催した。「能登半島地震のその後」をテーマに、石川県第二部宗務所長で珠洲市・本住寺住職の大句哲正上人を講師として招き、管区内の教師約80人が参加した。開会にあたり、宗務所長の塚本智秀上人は、比喩品の「衆苦充満して、甚だ怖畏すべし。」を引用し、「災害を正しく知り、畏(かしこ)まって備えることが大切だ」と述べ、参加者に防災への意識を呼びかけた。 大句上人の講演では、自身も被災した経験から、地震発生直後の切迫した現地の状況や避難生活の実態を紹介し、「復旧・復興・再建には長い時間がかかり、厭世観(えんせいかん)や無力感に苛まれている檀家もいる。被災者に寄り添う姿勢と、長期的な心のケアが必要だ」と語った。また、頻発する自然災害や南海トラフ地震への備えについても触れ、「自然災害は必ず起こるものと考え、常に備えることが重要だ」と訴えた。大会を企画した静岡県中部布教師会の山田泰裕会長は、「本日の講演内容を寺族や檀家と共有し、防災意識の向上を図りたい。あわせて、能登への支援も今後継続していくべきだ。」と話した。
2025年4月8日号
静岡中 富士市仏教会の取り組み
【静岡中】則武海源師(富士市妙蓮寺住職)は4月8日(火)、富士市仏教会会長として、富士市社会福祉総合施設「フィランセ」において、富士市社会福祉協議会との「自然災害発生時における災害ボランティアセンター支援に関する連携締結書」に調印した。
富士市では自然災害発生時に、社会福祉協議会を通じ、被災地に対して災害ボランティアを派遣しており、この活動に関する講演会を、富士市仏教会総会で行ったのがきっかけとなって実現した。
調印式は、富士市社会福祉協議会側から会長・渡邉泰明氏、常務理事・石川伸宏氏、富士市仏教会から会長・則武海源師、副会長・泉清順師(富士市立光寺住職)が出席して、午前10時より行われた。
調印式の中で、渡邊社協会長は「日頃より物心両面に渡ってご協力頂いている富士市仏教会の御寺院方が【連携協定】という形で、有事における協力を申し出て下さったことは、お寺という施設のポテンシャルはもとより、お坊さんが持っている人柄、仏教精神、傾聴の技術など、他の団体のプロフェッショナルにはない力を提供頂けることで、大変心強い。また、社協とお寺が連携協定を結ぶということは、全国でも例をみないことで、このような活動が富士市から全国に広がっていくことを願っている」と話され、則武師は「災害ボランティア派遣の際にお寺が拠点のひとつとなることで、復興支援の一助を担うことは、地域貢献はもちろんのこと、仏教精神の布教にもつながると、富士市仏教会の理事会はじめ総会にて、満場一致の賛同のもと締結の
運びとなりました。仏教の開祖・お釈迦様のお生まれになった4月8日のご聖日に調印できたことは、宗派を超えて組織されている富士市仏教会80ヶ寺にとっても大きな意義のあることです。災害発生時に限らず、お寺が自治体や地域に協力できる場を増やすきっかけとなれば尊いと思っています」と話した。
2025年3月27日号
岩手 林野火災への見舞金の贈呈
【岩手】3月27日、岩手県宗務所西山是文所長(遠野市智恩寺)、木村匡宏上人(大船渡市本増寺)、阿部是眞上人(大船渡市立正教会)により、大船渡市役所において林野火災への見舞金の贈呈が行われた。日蓮宗より届けられた災害見舞金50万円の目録と宗務総長からのメッセージを西山所長から大船渡市渕上市長へ直接手渡され「歴史上最大の林野火災となり、支援を頂き感謝いたします」と述べ、出火からの様々な出来事を話した。