全国の通信記事
2017年6月27日号
熊本 益城町で慰問活動
【熊本】社会教化事業協会(園田本忠会長)は6月27日、昨年4月の熊本地震で大きな被害を受けた上益城郡益城町の安永東仮設団地を訪れ、慰問活動を行った。これは、同会の社会教化活動の一環として実施したもので、園田会長をはじめ幹事らが、入居者にバーベキューを振る舞いながら、地震当時や現在の生活の状況などの話に耳を傾けた。安永東団地には43戸が入居している。
香川 中四国教区教化研究会議
【香川】宗務所(石倉敬之所長)は平成二十九年度第四十一回日蓮宗中四国教区教化研究会議を六月二十七日~二十八日、高松市のサンポートホール高松で開催し、約八十人が参加した。開会にあたり、大野玄秀中四国教区長を導師に法味言上を行った。
講師として、東京大学大学院人文社会系研究科教授、日蓮宗現代宗教研究所顧問、千葉県勝浦市龍蔵寺修徒の蓑輪顕量先生を招き『社会に参加する仏教』と題して基調講演を行った。ワークショップとして、止観の体験も行った。スライドを使い、約二時間にわたり熱く語った。参加者たちも、蓑輪先生の話に聞き入っていた。その後、「社会に参加する仏教」という主題設定に基づき、参加者達を四つの分散会に分け、臨床仏教師、臨床宗教師という人達がいる。僧侶は積極的に社会と関わって行くべきだとも言われている。「社会に参加する仏教」であるために、私たち僧侶は何をしなければならないのか、自分に何が出来るのかという研究主題のもと話し合った。翌日は全体会議で昨日行った分散会の報告が行われ、質疑応答、三原正資日蓮宗現代宗教研究所所長より講評をいただき、最後に石倉敬之当番県宗務所長の挨拶で会議を締めくくった。
大阪三島・高槻市で近畿教区教化研究会議開催
【大阪三島】6月27日高槻市山水館で第47回日蓮宗近畿教区教化研究会議が開催されました。テーマを『檀信徒の話を聴けていますか?』と題し、基調講演は村田久行先生(京都ノートルダム女子大学名誉教授)をお招きし、傾聴についての講義があった。〈なぜ聴くのか なにを聴くのか どのように聴くのか〉をサブタイトルに掲げ、近畿教区127名の僧侶は日々の檀信徒との姿勢を振り返る機会となった。村田先生は傾聴とは、耳で聴き、目で聴き、心で聴くものであり、それだけで苦しむ人の援助になると、ご教示頂きました。午後の分散会では、講演を聞いた僧侶1人ひとりが意見を述べ、聴くことの大事さと、僧侶として法話をする大事さが話し合われました。
最後の全体会議では日蓮宗とそれ以外の宗派にもおられる傾聴僧が参加し、活動内容や質疑応答があった。