全国の通信記事
2015年11月27日号
北海道北 布教研修会
【北海道北】北海道北部布教師会は11月27日、旭川市妙法寺において管区布教研修会を開催し、
約30名の管内教師が参加した。
例年、この研修会は布教師会会員による研究発表という形で行われてきたが、本年度は
今一度原点に立ち返り、日蓮聖人の御生涯、御遺文の理解をより一層深める為、
札幌市妙覚寺住職、高橋俊隆師を講師に迎え「日蓮聖人の出自と系譜について」
と題して講義を行った。
高橋師は講義の中で、貫名氏の系図をもとに日蓮聖人の出自を解説された。また、
日蓮聖人だけではなく血縁に当たる様々な人物に焦点を当てての解説は大変興味深く、
参加者も熱心に聴講していた。
講義終了後には参加者から多くの質問や意見があり、充実した研修会となった。
2015年11月26日号
大阪和泉 声明研修会
【大阪和泉】宗務所(佐野一秀所長)は、管内教師対象声明研修会を11月26日、本山妙國寺(岡部日聡貫首)で開催し、教師25名が参加した。近年、管内寺院で住職交代が相次ぎ若い住職が急増した状況を踏まえ、管内全体が勤行、法事の導師所作を確認するために企画されたもの。
和泉声明師会会長・南條良輔師を講師に「導師所作」と題し、朝夕勤等、単独でお勤めをする場合と年中行事等、複数でお勤めをする場合それぞれを想定し、前半講義、後半実技の2部構成で講義が進められた。日頃のお勤めで曖昧に済ませていた点や講義の中で疑問に思ったことも、随時質問に答えられながら、3時間に及ぶ白熱した講義が終了した。
講義の中で南條会長は「一番大切な事は所作ひとつひとつを疎かにせず、気持ちを仏様に向ける事である」と、法要に臨む導師の心構えを話した。
最後に佐野所長から「長い間導師を務めていても独りよがりになっていることがある。正しい知識を身に付け絶えず研鑽し、仏様に対して失礼のないように心掛けていく事が肝要である」と結んだ。
2015年11月24日号
静岡中 車返霊場でお会式法要
【静岡中】宗務所(中條曉秀所長)は昨年11月24日、裾野市宗門史跡車返霊場(中條所長教導)でお会式法要を営み、僧侶19人、信者10人が参加した。
車返霊場は、日蓮聖人が文永11年(一二七四)、身延に入山する際に立ち寄り、宿泊されたといういわれがあり、平成4年には宗門史跡に指定されている。他宗の人たちが、法要を行う特別な日だけ「一日法華」となって護持してきたという特殊な歴史をもつ。堂内安置の祖師像は、かつては富士山頂に安置されていて、明治25年に遷座されたものと伝えられている。
当日は午前11時から、中條所長を導師に法要が行われた。中條所長はあいさつで、日蓮宗の「お会式」のもつ特別な意味を説明した。法要後には法楽加持が行われた。
出席者からは「この地域の歴史を後世に伝えて、伝統を護っていかなければ」との声が聞かれた。