全国の通信記事
2014年12月10日号
広島社教会で公開講演会
【広島】平成26年12月8日(月)、日蓮宗広島県社会教化事業協会(渡部康國会長)が主催した元保護司中本忠子氏の公開講演会が「居場所のない子供たちとの関わり ~更生保護を通して~」と題して広島市まちづくり市民交流プラザに於いて行われた。当日は各地より多くの参加者が訪れ中本氏の食を通じた更生の道についての話に熱心に耳を傾けていた。
柴又題経寺 望月良晃上人本葬儀
【東京東】平成二十六年十二月十日映画「男はつらいよ」で有名な東京下町、葛飾区柴又題経寺本堂にて去る平成二十六年九月十日遷化 望月良晃上人 世壽八十二歳・本山本法寺加歴第九十一世・柴又題経寺十八世・大鳳院日翔上人本葬儀が営まれた。午後一時より大導師に総本山身延山久遠寺九十二世法主内野日総猊下御親修の下副導師には大本山法華経寺貫首新井日湛猊下、本山本法寺貫首瀬川日照猊下により厳修され弔辞においては日蓮宗宗務総長・妙源寺御山主小林順光僧正、全国親師法縁事務局次長・法性寺御山主吉倉正行僧正、御友人として立正大学名誉教授・法立寺御院首渡邉寶陽僧正、當山檀家総代・杉浦健氏より捧げられた。
長崎・歴史の再認識
【長崎】 長崎県宗務所(渡部智文所長)と長崎教化センター(梶原一乗センター長)は、去る
平成二十六年十二月十日、合同で特別公開講座を大村市・長崎インターナショナルホテルで開催し、僧侶・聴講者三百五十人が参加した。
一年に約六回、長崎県宗務所において様々な分野の講師を招いて公開講座を行っている長崎教化センタ―だが、「正しい歴史を今、再認識しておかなければならない」という思いから、今回は苫小牧駒澤大学准教授 高橋裕史先生にお願いし「織田・豊臣政権期の肥前地方と教会勢力」と題して講演していただいた。
天文十八年(一五四九)イエズス会の宣教師、フランシスコ・ザビエルにより初めて日本にキリスト教が伝わってきた。それ以来、多くの宣教師により九州地方を中心とし、キリスト教が広まっていったのは社会の教科書で習ったとおりである。
しかし、当時の政治的背景・社会情勢のために、全ての領民が、キリスト教へ改宗を強いられ、仏教徒の弾圧はもとより、寺社・仏像の破壊行為に及んでいったことは、まぎれもない事実でありながらも、その歴史は学ぶことはなく、キリシタン弾圧といった偏った見方でのみしか授業では学ばないのが実情である。
何かを隠すことは簡単である。しかし、隠すことによって歪がうまれてくることも確かである。その歪を次の世代に残さないためにも、日本人として宗教者として、偏らない見方・考え方(中道)を伝えていかなければと考えさせられた、意義深い公開講座であった。