2023年11月6日
東京北・第39回京浜教区檀信徒研修道場で清澄寺へ
【東京北】令和5年11月6日・7日、一泊二日の日程で「第39回京浜教区檀信徒研修道場」が約50名の檀信徒が参加し、大本山清澄寺にて開催された。
この檀信徒研修道場は京浜教区の7管区の持ち回りで開催されるが、今回は東京都北部宗務所(荒居稔宣所長)が担当した。
開講式では京浜教区長 長亮行 東京都南部宗務所長がお導師を勤められ、ご来賓には京浜教区各宗務所所長ご参席のもと執り行われた。開講式では長亮行教区長より、「檀信徒研修道場は、団参とは違い、研修の道場である事を御理解頂いて、ご修行に励みましょう」と御挨拶された。
開講式後、最初の研修である高座説教が始まった。聴衆より一段高い席に座した僧侶が、焼香・説前回向・呑茶など儀式に則り、淀みない名調子で祖伝(繰り弁)を語る高座説教。今回、講師を勤めて下さったのは日蓮聖人の生まれ故郷でご両親の墓所を護る鴨川市小湊妙蓮寺住職の上村貞雄上人である。上村上人は「日蓮聖人ご誕生」を講題に「今ここに座っていらっしゃる皆様と共に、お題目で世の中をよくしていくことが私たちの使命であり、ここ清澄寺において立教開宗された日蓮聖人が求められたことなのです」と語りかけていた。歴史ある高座説教に檀信徒は熱心に耳を傾けていた。その後、写経の際には、檀信徒一人ひとりが『宝塔偈』を熱心に写経していた。この写経は後日、清澄寺境内の納経塔に納められる。二日目は生憎の雨模様であった為、当初予定をしていた旭が森への登頂を断念し、本堂での朝勤に参列した.朝勤では清澄寺別當 齊藤日敬猊下がお導師をお勤めになられ教師・檀信徒一体となって至心にお題目をお唱えした。祖師堂での朝勤後、齊藤日敬猊下より「ここ清澄寺は、日蓮聖人が始めてお題目をお唱えされた場所であり、即ち、お題目発祥の聖地であります。」と述べられその後、「少欲知足」と書かれた紙を持たれ「法華経に説かれています「少欲知足」少ない欲望で足りることを知らなければならない。私たちは飽食の時代を向えておりますが、この意味を十分にご理解を頂き、今後の法華経を信仰する糧として下さい。本日は早朝より御参詣を賜わり誠に有難う御座います。」とご挨拶された。
その後、閉講式を終えた一行は清澄寺を後にして、日蓮聖人のご両親の御廟所がある鴨川市小湊妙蓮寺へと向った。妙蓮寺ではご住職の上村貞雄上人のもと御開帳が執り行われ、引き続き日蓮聖人ご両親の御廟所をお参りをした。また、上村上人よりご丁寧な縁起説明がありが日蓮聖人のご両親を思う気持ちの大切さが伝わる時間となった。
妙蓮寺を後にした一行は、道の駅でお買い物を楽しみ、その後、昼食会場のオークラアカデミアパークホテルで次年度担当になる東京都東部宗務所(鈴木貫元所長)より謝辞が述べられた。全行程を終えた一行は帰路につき無事円成となった。共に学び精進した、心身共に実りある充実した2日間の研修であった。