2023年2月19日
東京北 七面大明神例大祭・大荒行堂成満國祷会
【東京北】台東区谷中 本山瑞輪寺(井上日修猊下)に於いて令和5年2月19日に七面大明神例大祭・大荒行堂成満國祷会が厳修され、本年は約3年ぶりに日蓮宗大荒行が開催されたことから加行所を成満した行僧28名が出仕し、コロナウイルス感染症の懸念からマスク着用・アルコール消毒・堂内換気等の感染対策を徹底し参列した檀信徒も約80名以上が参列した。
本年の日蓮宗加行所第参行を成満された稲荷文映上人(東京都妙経寺副住職)が水行導師、修法導師を勤められた、水行式では28名による大迫力の水行を檀信徒は一心に合掌しその様子を見守っていた。引き続き井上日修猊下を法要導師に、更には、稲荷泰雅上人(瑞輪寺執事長)並びに渡邉宝道上人(宝晃寺住職)が副導師をお勤めになられ、行僧の早く力強い読経と、一糸乱れぬ木剣による御祈祷が厳修され、国家の安泰や檀信徒それぞれの御祈願を祈念した。
その後、本年の日蓮宗加行所を成満した出仕行僧を代表し第5行、全堂代表を勤められた阿部龍翔上人(秋田県妙教寺住職)より、「我々は身を粉にして100日間、お釈迦様とのお約束を果たす為、また御祈祷によって皆様にその功徳を分け与えられるよう荒行にて修行をして参りました。今度は皆様が周りの方に功徳を分け与えるお役目を是非ともなさって頂きたいと思います。すべての方々が円満に生活をおくれる秘訣は自らだけではなく、隣の方や近所の方々に瑞輪寺様で御祈祷を受けることを誘うなど、他人の為の思いやりのある行動をとる事、それが菩薩行になるのではかと思います。」とご挨拶された。
結びに井上猊下より「本年は3年ぶりとなる日蓮宗大荒行を成満されました行僧の皆様をお迎えしての七面大明神例大祭・大荒行堂成満國祷会となりました。行僧の皆様には大変御多忙の中、御来山頂きましたこと心から御礼申し上げます。私も60年程前に遠壽院にて二回荒行を成満しております。荒行堂の中堂に『寒水白粥凡骨将死 理懺自悔聖胎自生』が柱にございます。冷たい水を被ってお粥をすすり、自分の身体がまさに死にそうになるまで痩せ衰えていく。そういった状況下の中、初行、再行、参行、四行、五行とそれぞれに大変な修行を重ねられた皆様でございます。檀信徒の皆様方は今日、28名余りの行僧さんから大変有難いお加持を受けられました。必ず皆様方はお加持を受けられたことによってご利益を頂いて、ご自身の幸せを勝ち取ることが出来るはずです。ですがそれには常日頃の御精進、御題目のご修行が大事でございます。益々、御題目のご信仰にご精進頂き、皆様の幸せを掴んで頂きますようにお願いを申し上げます。」と謝辞が述べられ、その後、山内の東京七面山堂内にて行僧による特別祈祷があり、七面大明神例大祭・大國祷会は無事円成した。