2022年11月27日
静岡西 菊川市寳珠寺書院落慶・御尊像開眼法要
【静岡西】11月27日、菊川市の寳珠寺(杉本蓮修住職)にて日蓮聖人降誕800年慶讃書院落慶・御尊像開眼法要が行われ、僧侶・檀信徒ら約120名が参列した。
大正初期に再建された現在の本堂は地元、菊川の画家鈴木麗華氏の手による龍と天女の天井画に彩られるなど、新たな輝きをもって修復された。今般、近年の世情の変化によって法事・諸行事等お寺のありかたが見直される中で、皆が心やすらかに集える場所が必要と、書院の建設を望む声が高まり檀信徒らの一致の協力のもと寺観を一新する今回の大事業へとつながった。また書院の落慶、本堂・位牌堂の修復完成だけでなく、本堂内陣の御尊像が新たに彫像され祀られる運びとなった。
夫人の実家が日蓮宗という島田市の仏師、杉浦瑞慶師との出会いによって「檀信徒の皆さんが仏様を間近に拝し、懺悔し、感謝し、信心供養に精進する、誓願を受け止めてくださるような御本尊をお祀りしたい」という杉本住職の思いがまさに形となった。三宝尊、四菩薩、宗祖日蓮聖人、四天王、さらには岡崎市「三方まごころ堂」よりの文殊普賢両菩薩各尊像がそろって華やかに開眼された。法要中、極彩色に彩られた暖かい表情の各尊像が姿を現すと、参拝者らから感嘆の声が上がった。小笠地区組寺僧侶出仕のもと、力強く開眼祈祷が行われ、檀信徒らからは菩提寺の記念すべき慶事に立ち会えた喜びの声が多数聞かれた。