2021年8月28日
青森 外ヶ浜町聞法寺で本堂落慶と入退寺式
【青森】外ヶ浜町聞法寺で8月28日、大本堂落慶並びに入退寺式が行われ、感染症対策が講じられた中、僧侶檀信徒約280名が参列した。
大本堂新築は宗祖降誕800年を慶讃事業として平成30年5月27日に地鎮式が執り行われて進められてきたものである。間口6間、奥行12間の大本堂は、外陣天井いっぱいに京屋伊助杉山正氏による聞法龍王神が描かれている。
落慶入魂の御宝前修法では、日蓮宗青森県修法師会長木立知孝修法導師のもと修法師8名により開眼入魂の修法祈祷が行われた。
引き続き、第六世工藤堯幸師が御宝前に向かって慶讃文を言上。新本堂建立の発願から法灯継承に託す想いが読み上げられると、参列者の中には涙ぐむ者もいた。
副干与である田端義宏師(鯵ヶ沢町永昌寺住職)から住職認証の辞令が伝達された後、工藤堯幸師から第七世工藤堯慎師へ払子並びに過去帳が手渡され、法灯継承となった。
ここからは工藤堯慎師に導師が代わり、参列者へ修法祈祷を行った。工藤堯慎師の気迫のこもった声が大本堂内に響きわたり、その姿に再度、涙する参列者が見られた。
日蓮宗加行所正傅師をつとめ、また長年に亘って修法祈祷により多数の檀信徒未信徒を教化してきた第六世工藤堯幸師に、日蓮宗全国修法師会連合会からの修法歴五十年表彰が、木立知孝青森県修法師会会長から伝達された。なお、初行から共に荒行を重ねてきた小山威光師(大鰐町妙徳寺住職)も併せて表彰されている。
続いて、大本堂新築に当たり多大な協力をした檀信徒へ、感謝状の贈呈と本願人たすきの授与が第七世工藤堯慎師よりなされた。檀信徒を代表して最上一護持会会長は、第六世工藤堯幸師の教導に対する感謝と新住職を支えて聞法寺の益々の発展に檀信徒一同、力を合わせていくことを力強く語った。
結びの第七世工藤堯慎師の挨拶では、来賓寺院に対し、幼少期よりの関わりの中での思い出やエピソードを交えた御礼の言葉と、檀信徒に対して聞法寺が益々隆昌させる決意が述べられた。この挨拶を聴いた檀信徒からは「お上人さんひとりひとりに対して、笑いもあるお礼の言葉が忘れられない。感謝する姿が印象的だった。私たち檀信徒ひとりひとりを、これからも大切にしてもらえる気持ちが伝わってきた。」と話していた。