全国の通信記事
2018年3月21日号
宮崎・鹿児島・沖縄 彼岸会法要と歌う瞑想のキルタン
【宮崎・鹿児島・沖縄】春の彼岸の中日、宮崎県宮崎市立正寺(森下恵裕住職)では、春季彼岸会大法要並びに生類供養祭が午前と午後の二座厳修され、多くの参集者があった。
法要では例年と同じく先祖供養等を行い、併せて東日本大震災や熊本地震、その他の災害の犠牲者の追善供養を行った。引き続き東京都よりキルタンシンガーの相良真紀さんを招いて「キルタン」が行われた。キルタンは、梵語で「歌う」という意味で、梵語にメロディを付して歌うことである。
キルタンは元々、インドでヨガと共に祈りの一形態として行われており、近年「歌う瞑想」として日本でも耳にするようになったが、寺院で行われた例は少ない。
相良さんが用いるインドの楽器「ハーモニウム」の音色の重厚感や、経典にも使われる梵語にメロディを付して歌う内容は、お寺でも行えるはずだとの思いから、立正寺での開催に至った。
今回のキルタンでは、三帰依文や御題目の梵語に、新たにメロディを付してのキルタンに臨んだ。
本堂に、法要で読経の声が満ちた後、キルタンで祈りの歌声が満ちる暖かな雰囲気の彼岸会となった。
2018年3月20日号
兵庫東 三十番神像掛け軸が明石市文化財に
【兵庫東】明石市本立寺(佐藤光昶住職)所蔵の掛け軸『三十番神像』が明石市教育委員会から同市文化財に指定された。縦91.4cm、横47.4cmの掛け軸は室町時代(15世紀頃)に制作されたとされる。作者は不明であるが、繊細な描線に色彩が豊かに施された顔料や金泥を多用しているところから、高度な技術を持った絵師によって描かれたものだと考えられている。また、一般的な三十番神像とは異なり、稲荷が男神であることや、八幡が僧形の様相でありながら烏帽子を被るなどが特徴的で、当時の信仰のあり方を伺える作品と期待されている。佐藤住職は『昨秋、中尾堯先生に鑑定していただいて、貴重なものと初めて知りました。次世代にしっかりと渡していければ』と話している。
2018年3月17日号
愛知尾張 立正安国・お題目結縁運動尾張大会
【愛知尾張】3月17日尾張檀信徒協議会立正安国・お題目結縁運動尾張大会が、一宮市蓮照寺(津島宝秀住職)にて行われ僧侶檀信徒154名が参加した。法味言上後、深沢友遠師(名古屋市最経寺住職)による高座説教が行われた。深沢師の体験を交えた法話に続き、クリ弁では日蓮聖人の佐渡流罪から、池上でのご入滅までの布教の足跡を語られた。今回は、一年ずつ三年にわたった「大聖人ご一代記クリ弁」の最終回。三回全て聴聞した参加者からは「大聖人のご誕生からご入滅までのクリ弁を聴き、その生涯を臨場感をもって知ることができた」との感想が聞かれた。