全国の通信記事
2017年6月24日号
石川1・ 金沢市蓮覚寺で入寺式
【石川一】雨の多い金沢市にあって、この日は快晴となった。H29年6月24日、卯辰山寺院群にある蓮覚寺で、第三十三世中屋隆彦師の入寺式が営まれ、僧侶檀信徒約100名が参列した。法要に先立ち、同寺院群の妙泰寺から行列が出発し、中屋師は、一年前に遷化された師父中屋隆介師から受け継ぐ蓮覚寺まで、力強く歩を進めた。
新住職の謝辞では「第三十三世の法燈を継承するという責任感を非常に重く、重く感じましたが、あなたが継ぐなら全面的に後押しするとの温かい言葉を皆さまからいただき、決心がついた」と述べた。
中屋師の日号は「日沾」。祖父である第三十一世中屋教海上人から授けられた。「沾」には「うるおす」という意味があり、仏さまの教えによって多くの人の心をうるおしてほしいという想いが込められているそうである。
山梨4・遠妙寺で舞踊団・曼珠沙華の奉納公演
【山梨4】6月24日、午後6時半より、山梨県笛吹市石和町の遠妙寺(長沢宏昌住職)で、「国際文化交流舞踊団曼珠沙華」の奉納公演が行われ、華やかな舞踊が奉納された。
この奉納公演は、遠妙寺の檀信徒で、舞踊団の後援会長を務める川阪進治さんが、遠妙寺に眠る両親や兄弟をはじめ、多くの霊位に華やかな舞踊を供養したいという思いを長沢住職に相談して実現された。
川阪さんの両親は、昭和36年に石和温泉で京都割烹旅館「京水荘」を創業した。それからは町の名所になるようにと、川沿いに桜を植えたりして、町の発展のために力を尽くしてきた。
この両親の思いを受けて、石和の遠妙寺で国際的に活動している舞踊団の公演を行うことで、町にスポットが当たり、賑やかになるきっかけとなればいいという思いもあった。
「国際文化交流舞踊団曼珠沙華=ママローザ団長」は茨城県常総市を本部に、1995年に設立され、団員は25人。チェルノブイリやミャンマー、ネパールなどで日本文化を伝えるために公演を行っている。
当日は堂内だけでなく境内にも大型スクリーンが設けられ、大勢の観衆の中で華やかな衣装に身を包んだ団員達が、境内を練り歩く「花魁道中」やお経をモチーフにした「知剣唱妙」など11曲の舞踊を披露した。
山梨県初の公演を見た観客は、豪華絢爛な舞踊に心から酔いしれていた。
宮鹿沖・第35回 日蓮宗九州地区保育研修会宮崎大会
【宮鹿沖】平成29年6月24日から25日に、立正幼稚園(松野蓮香白蓮寺住職)が開催当番園として、日南市南郷町にある「南郷ハートフルセンター・大研修室」において、九州各地の保育連盟に加入している園の職員80名を集め、研修会を開いた。来賓として日蓮宗保育連盟新居養雄理事長、同横川和克事務局長、塩田義徹熊本県宗会議員、佐野前延福岡県宗会議員、田中英康九州教区長、森下恵裕宮崎・鹿児島・沖縄三県宗務所長、同管区工藤海悟社教会々長を招き、開催した。開式後全員で宗歌を斉唱。冨田隆文九州教区保育連盟会長が導師となって法味言上し、主催者の挨拶として「九州は1つ」とスローガンを述べた。1日目の研修会に椋木京子宮崎大学准教授による記念講演『こころを育てる いのちを育てる』を、2日目は森下恵裕師の信行講話、立正幼稚園の職員による「にちれんさまの折り紙」を披露された。会場を移し、「南郷プリンスホテル」にて懇親会を開き、親交を温めた。