全国の通信記事
2015年5月25日号
新潟東 新発田市法華寺で親子そば打ち体験&元禄そば堪能会
【新潟東】母の日に合わせて新発田市法華寺(本田義昌住職)が「親子そば打ち体験&元禄そば堪能会」を5月10日に開催、檀信徒や地域の人約100人が集まった。
同寺には忠臣蔵赤穂浪士の討ち入りで知られる堀部安兵衛の母親が眠る。安兵衛の母・寳樹院妙巌信女は安兵衛を産んですぐに逝去。義の人・安兵衛は産んでくれた母に感謝し「(母は)ずっとそばにいる」と思い続けたといわれることから、そばに蕎麦を掛けこの催しが企画された。
そば打ちには8組の母子が参加、共同作業でこしらえたできたての蕎麦を安兵衛の母の墓前に供え、参詣者100人とともにお題目を唱えた。それに合わせ安兵衛太鼓保存会が太鼓の演奏を行った。
元禄そば堪能会は、「せっかくお寺に集まったのだから」と宗派を超えて全員で自我偈を唱えてから開会。安兵衛の生きた元禄時代の主流だった味噌ダレの蕎麦を再現し、参加者全員で味わった。
この日のイベントは新発田市の観光協会と連携し「堀部安兵衛生誕地祭り」の一環として行われたもので、本田住職は「お寺は地域コミュニティーの中心として、みんなで楽しみ、協力し、何かを作り出す修業の場。今日は安兵衛のお母さんを通じてみんなの心がひとつになり、笑顔で手を合わせることができました」と話した。
2015年5月24日号
名古屋・千種区蓮勝寺で「第9回音のちから 心のしらべ」
【名古屋】千種区蓮勝寺(犬飼盛勝住職)で「第9回音のちから 心のしらべ」が5月24日に開催され、檀信徒や近隣住民約100人が参加した。
犬飼住職は「我々の読経や法要はもちろん、楽器や歌声など音には不思議なちからがあることを多くの人に感じてもらいたい」と、前住職から法灯を継承する2年前より当イベントを開催。今年で9回目を迎え、回を重ねる毎に参加者を増やしている。
本堂内では津軽三味線やジャンベ、カホン、角笛、ディジュリドゥといったさまざまな民族楽器の演奏や、オディッシーダンスというインド古典舞踊や子供たちによるカホン演奏が行われ、住職自らも雅楽の演奏や読経をするなど、参加者は音のコラボレーションに聴き入っていた。
境内では射的や風船釣り、綿菓子作りなどの縁日が開催され、売上は「神戸大学東北ボランティアバスプロジェクト」とネパール大震災救援復興に寄付された。
第1回からの参加者からは「このイベントに参加して、いつも音の不思議なちからをもらっています。毎回楽しみにしています。」との声が聞かれた。
大阪豊能・親子参加型能勢クエスト開催
【大阪豊能】宗務所(山下正淳所長)主催、教化センター企画による第2回「能勢クエスト」が、5月24日(日)管内歌垣地区にて開催された。能勢町の自然やお寺に親しみを持って貰うために企画された「能勢クエスト」は、地図とカードを頼りにお寺を巡り、謎解きをしながら御朱印を集めて最終的な合計ポイントで順位を競う、親子参加型謎解きハイキング。
午前10時30分、初夏を思わせる日ざしの下、44名(内 子供14名)の参加者は吉野 妙華寺(岡宗潤住職)を出発。元気いっぱいの子供達は豊富な知識を持った同伴の大人と協力しながら各寺院に設定されたクエストを次々とクリア。途中立ち寄った『能勢酒造株式会社』で、子安丈士社長から能勢の天然水をふんだんに使ったご当地サイダー『桜川サイダー』を振る舞われた一行は足取りも軽く、笑顔とハシャギ声はゴールまで絶えなかった。
各賞結果発表の後、山下宗務所長から「宗祖御降誕800年を迎えるに当たり大人向けの行事が多い中で、親子3代で参加できる『能勢クエスト』のような行事を増やしていきたい」「今日こうして一緒に楽しく過ごせたのも、日蓮宗が能勢に教線を拡げて400年の間、法華経の教えが皆さんの御先祖と共にあり、今に伝えられて来たおかげです」と、参加者へ感謝と労いの言葉が贈られ、次回の再会を約束して幕を閉じた。