2015年2月16日
新潟西部「家庭児童相談室」主催の研修会開催
【新潟西】二月十六日、柏崎市シーユース雷音(らいおん)を会場に、家庭児童相談室(宮澤順教室長)主催の「家庭児童相談室研修会」が開催され、教師・寺庭婦人が参加した。
今回で十三回目となる本年の研修会では、講師に社会福祉法人立正福祉会相談員・千葉県船橋市に「こころの相談室りんどう」を開設されている馬場健一氏を招き、研修テーマを「入信トラブル相談の基礎」として、カルト的教団入信被害の事例・入信者家族からの相談への応じ方等が話し合われた。
馬場氏はカルト的教団入信の問題点を「教団の活動のなかで入信者の人権が守られず、また信仰を名目にして様々な強要がある。結果として入信者は家族や社会生活から乖離・脱落していく」と指摘し、近年では親元を離れたばかりの大学生や高校生、もっと若年層にも強引な勧誘が及んでいると語った。
またカルト的教団から脱会した元信者たちの言葉を紹介しながら「家族の理解・協力が実を結び、脱会に至る事例も多くあります。同時に、入信者にとって教団を離れることで失う物もある。脱会することがゴールではなく、脱会した後に社会や家庭の中で自分の居場所をつくれるように」と支援の心構えを述べ、さらに「今、入信トラブルを抱える家族は大勢います。解決まで時間がかかることも多く、個人や家族だけで悩まず地域の専門家に相談・アドバイスを受けてほしい」と話した。
今回の研修会に初めて参加した教師の一人は「未成年への勧誘まであると聞き驚いた。寺院には勧誘に来ないので安心と思っていたが、悩む親御さんたちの力になれるよう学んでいきたい」と語った。