2015年2月16日
栃木・中田知範師 帰山奉告式
【栃木】2月16日、塩谷郡高根沢町の蓮性院(中田法璋住職)に於いて、今般、日蓮宗大荒行堂第初行を成満した同寺副住職・中田知範師の帰山奉告式が、加行僧5名出仕のもと営まれ、遠近各地より僧侶檀信徒50名が参列した。蓮性院は東日本大震災で本堂が全壊扱いとなり、目下、寺檀一体となって本堂再建を目指している中での帰山奉告となり、住職以下、寺族、檀信徒たちにとって大きな喜びであった。
凍てつく寒さの中、奉告式に先立って行われた水行は、棟上げまで済んだ建設中の新本堂の前で行われ、寒壱百日の苦修練行で鍛えぬかれた加行僧たちが、寒さをものともせず、堂々とした佇まいで水行肝文を唱え、続いて勢いよく水盤の寒水を被り始めると、その光景は忽ちに見る者の心を捉え、居並ぶ檀信徒たちの中には、心配そうに、また祈るような面持ちで一心に掌を合わせる姿が多数見受けられた。その後の奉告式に於いて、加行僧達の力強い読経と大衆法楽加持が行われ、池田正樹栃木県修法師会々長より中田師へ許証が授与されると、会場は成満を喜び、帰山を祝う温かい雰囲気に包まれた。
最後に謝辞の挨拶に立った中田師は、自身の法体健全と成満を一心に祈ってくれた檀信徒たち、そして留守中の寺を護ってくれた寺族たちに感謝の言葉を述べると共に、今後益々、寺門興隆、そして檀信徒の幸せの為に精進・尽力していくことを誓った。