全国の通信記事
2014年8月25日号
広島・呉市法華寺サマースクール
【法華寺】8月25日26日の2日間、広島県呉市法華寺において毎年恒例の法華寺サマースクールが行われた。今回で11回を迎え、複数回参加しているベテランの子から初参加のフレッシュな子まで様々な個性ある子ども達が集まった。当日は、お経練習や作法の指導などのお寺ならでは体験、またはスイカ割りや花火大会などのお楽しみもあり参加者の笑顔に包まれた2日間となった。参加者の加藤樹里さん(7才)は「今年も参加できて楽しかった。来年もぜひ参加したい」と述べた。
教師大会で終活ブームについて学ぶ
【静岡中】 8月25日、静岡県中部宗務所(貫名英舜所長)主催「教師大会・夏期講習会」が富士市交流プラザを会場に行われ、管内教師約70名が参加した。
午前十時より「終活読本 ソナエ」編集長赤堀正卓氏が「終活ブームについて」というテーマで講演を行った。
現在、葬儀の形態が大きく変容しているが、その根底に日本人の死生観の変化があるとされる。その一つの社会現象に「終活ブーム」と言われるものがあるが、これがどのような理由で起こって来たのか、現状はどうであるか、そして、今後にどのような展開が起こって行くと予測それるのかという論点で語っていただいた。
基本的にこのブームの社会的背景に人口の少子化があり、生前に自分の死を決定しておかなければならないという事情があるが、このことに端を発して、「自分らしく最期を迎えたい」という意思が広く社会に働いているという。
このブームに乗じて、現在以上に大資本の企業が葬祭サービスに参入して来ることは確実であると予測されるという。そして、その影響を受けて今後ますますこれまで寺院が果たして来た葬儀における役割は減って行くという。この前提に立って、宗教界は対策として檀家との絆をより太くしたり、僧侶が自分の持ち味を出し、それぞれ個性と魅力のある寺を作っていかなければならないと結んだ。
次に、午後一時より、立正大学教授、日蓮教学研究所所長北川前肇先生により、「永遠のいのちの教え」と題する講演を行った。このタイトルは、平成24年度のNHKのEテレ「こころの時代」で前後十二回にわたり、「法華経」について語る番組に出演された時のものである。このテレビ出演において、テレビの制作者とどのようなやりとりがなされたのか、また、その中でどのようなことを発見されたのかを語っていただいた。それは、結局、現代人が「法華経」をどのように読解受容しようとしているのかを示すことになると考えたためである。この講演の中で、先生自身の「法華経」との出会い、受け止め方など、一生をかけた法華経研究について幅広い視点からお聞きすることができた。
寺子屋で餅つき体験も
【茨城】8月25日、茨城県南ブロック(古渡裕行ブロック長)主催で6回目となる、子ども修養道場『なつやすみ 寺子屋』が石岡市平等寺(鈴木堯將住職)で開催され、小学生を中心とした男女50名が参加した。
速水壽壮社教会会長瑞(取手市瑞法寺住職)導師のもと開校式が行われ、教師を含め全員での自己紹介が行われた。
最初に行われたのは俳句の作成。子ども達は、使う言葉に頭を悩ませながらも、みんな丁寧に書き上げ、なかには何枚も作成している子もいた。
続けて行われた作法教室では、昨年にも来て頂いた表千家流の渡部佳子さんに来て頂き、実際にお茶の入れ方・出し方などの指導を受けた。
お昼は本物の臼と杵を使っての餅つき体験。自分でついたお餅を使って大福を作り、お雑煮を用意して、つき立てのお餅をみんなで味わった。
午後からは、今回お世話になっている、平等寺様の境内の奉仕作業を行った。皆汗を流しながらも、草抜きや落ち葉拾いなど、境内の清掃に勤しんだ。
続いて全員で綺麗にした境内ですいか割りが行われた。境内には元気な子ども達の声が響き、全員ですいかを味わった。
最後に、本堂にて子ども達が書いた写経の開眼と子ども達の身体健全のご祈祷が行われ、閉校式にて全てのスケジュールを無事終了した。
参加した子ども達からは、「楽しかった」「また来る」と元気な声が挙がっており、企画をした教師達からも「これからも続けていけるようにがんばりたい」と意欲的な声があがっていた。