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2013年6月24日

平成25年度社教研修会

 【神奈川二】社教会(山本貫恭会長)主催、宗務所(楠山泰道所長)後援の「平成二十五年度社教研修会」が六月二十四日、横須賀市大明寺(所長自坊)で行われ、僧侶檀信徒ら約八十人が出席した。
 同社教会は毎年「私にできる社教活動」「お寺でできる社教活動」をテーマに活動しており、ことしの研修会では同社教会が東日本大震災後支援を行ってきた石巻市立雄勝小学校の高橋裕美教頭先生が、『感謝』~つながる心(被災地の現状)~と題して講演を行った。
 午後二時、講演に先立ち、楠山所長、山本会長、会場に駆けつけた同校への支援活動を行っている鎌倉市在住の作詞家・渡辺なつみさん(鎌倉市光則寺檀徒)が挨拶。その後、横須賀西ロータリークラブ(小池克彦会長)からの支援金、横須賀市立城北小学校おやじの会(石田誠会長)と教員・児童らが六月九日にJR衣笠駅前で募金活動をして集めた募金、同社教会が管内寺院・檀信徒らから集めた募金が、それぞれの会の代表から高橋教頭先生に手渡された。
 続いて大明寺の合唱団・ロータスが、渡辺なつみさんがいまから十年前、命の尊さをテーマに書き上げ、ハル&チッチ歌族と石巻市立雄勝小学校のみんなが歌っている楽曲・NHKみんなのうた『しあわせの時計』を歌った。
 講演では、高橋教頭先生ははじめに、雄勝小学校への支援活動に対するお礼の言葉を述べ、震災前の美しい雄勝の町や同小学校の様子から話し始めた。
 その後、震災・津波発生時の避難の様子、被災した同町・同小学校の悲惨な姿、子どもたちの様子などから、現在にいたるまでを、たくさんの写真を用いながら説明した。また、これまで学んだことや生かしていくべきことなどを説明し、「子どもたちは地域の宝・復興の担い手。十年後、二十歳を過ぎた子どもたちが、どのように故郷を愛し、人を愛し、いただいた恩に報いることができるかを考え、そのように育てていくことが私たちの使命」と話した。
 最後に「震災後、日本中だけでなく、世界各国から支援をいただきました。全然繋がりのない、知らないところからこのように絆・繋がりができ、お招きいただきました。これは震災があったからこその、絆の再確認だと考えています。私たち教師だけではなく、いのちを授かった者は、とにかくいまを大切にしながら、将来を見据えた指導・生活をしていきたい。もうしばらく、皆さんのご厚情に甘えさせていただくことになります。必ずやいまいる子どもたちが皆さんに恩返しできるように育てていきたいと思います。もうしばらく甘えさせて下さい」と会場の聴衆に投げかけ、講演を終了した。
 講演後、参加者のひとりは涙ぐみながら「雄勝小学校の子どもたちや学校の様子を聞き、継続的な支援の必要性を改めて感じました。今後も募金活動には積極的に参加したい」と感想を述べていた。また、当日会場に用意された募金箱にも、多くの参加者からの浄財が寄せられた。
 山本会長は「高橋教頭先生はじめ、多くの方が本来の明るさを取り戻せるように、笑顔を取り戻せるようにすることが、これからの支援活動だと思う。今後も継続した支援をしていきたいし、お願いしていきたい」と話している。

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新年のご挨拶。

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