全国の通信記事
2023年9月15日号
静岡中 修法師会が交通安全祈祷会など
【静岡中】静岡県中部修法師会は9月15日、富士宮市東漸寺(黒崎政秀住職)に於いて、交通安全祈祷会並びに日本国内外災害被災地復興祈願読誦会を開催した。交通安全祈祷会では東漸寺檀信徒の他、修法師以外の管内教師も参列し、国内の交通安全を祈願した。挨拶の中で黒崎住職は「この読誦会は、交通遺児救済の会の活動に賛同して始まり、集まった浄財を寄付していた。会がなくなった今も修法師会の活動の一環として交通安全を祈り、浄財を多方面に寄付させて頂いている。」と挨拶。参列の檀信徒は皆真剣に耳を傾けていた。また座を別にして復興祈願読誦会が厳修され、日本国内外で起こる大小の災害からの1日も早い復興と被災者の心の安穏を祈った。春木泰誠副会長は挨拶の中で「この静岡中部は災害の少ない有難い土地であるが、国内外に目を向けると台風や洪水、地震の被害からなかなか復興することのできない地域が多くある。日蓮宗教師が集まって上げたお経の力が届いて、1日も早く元の生活を取り戻してもらえることを願っている」と、祈りの力の大きさを強く訴えた。同会は今後も会員寺院を会場に、この読誦会の開催を継続していく予定。
2023年9月4日号
静岡中・法華和三振興会研修会で喜びの声
【静岡中部】静岡県中部法華和讃振興会(小池隆通会長)は、9月4日に合同研修会を富士市交流プラザにて開催し、僧侶檀信徒約 80 名が参加した。
近年のコロナの影響で久方ぶりの多人数で行われる法華和讃研修会となり、参加者からも喜びの声が聞かれた。研修では聖詠三首・日蓮聖人御一代記などを参加者一同で奉詠し、ホール内には和讃の声と太鼓とが一つとなって響いた。
また、身延山宝物館学芸員・林是恭師による「日蓮大聖人 身延御入山 750 年-その足跡を辿る-」と題した講演が行われた。『富木殿御書』 を紐解きながら身延山御入山までの聖人の道程を参加者と共に辿り、当時の聖人の思いを偲んだ。
2023年8月28日号
静岡中 教師大会「防災を考える」
【静岡中】日蓮宗静岡県中部宗務所(塚本智秀所長)は8月28日、「防災を考える」をテーマに、静岡市中島屋グランドホテルのホールで教師大会を実施した。
講義の第一部では、中條日有猊下により、本山海長寺蔵の『日海記』の内容が紹介され、明応7年の大地震により発生した津波の被害や当時の様子を解説し、それを受けた第二部では損保ジャパン静岡支店のスタッフにより、具体的な自然災害への予防策として保険の重要性や実例を踏まえた保険運用について講義が行われた。
塚本所長は挨拶で譬喩品第三の「甚だ怖畏(ふい)すべし」の経文を引用し、「災害が過ぎ去ったことを「よかった」で済ますのではなく、畏(かしこ)まって怖れ、次に備えることこそが重要だ」と述べた。
県内では、令和4年台風15号の浸水被害や熱海山の土砂災害により防災への関心の高まりがあり、参加教師は熱心に聴講し多数の質問も飛び交った。