全国の通信記事
2019年8月17日号
熊本 お泊まり寺子屋
【熊本】荒尾市妙功寺(高田賢聖住職)でお泊まり寺子屋が8月17~18日に開かれた。
今年は隣りの長洲町や大牟田、遠くは益城町からの子供たちも参加があり、みんなで一泊二日を過ごした。
数珠作りでは、思い思いの色で一つだけのオリジナル数珠を作り、暑い中うちわ太鼓の練習も頑張った。
夕飯のカレーライスを作り、暗くなってからは肝試しをして本堂で就寝。なかなか寝つけず女の子は恋ばなに、男の子はドラゴンボールの話しに花がさいた。
翌日は近くの神社にお参り、写仏、そしていつも支えて下さる親御さんへのプレゼントに想いを込めてお守りを作った。
初日は3分の正座で顔をしかめていた子供達だったが、最後のお参りでは10分以上、姿勢を崩さず、一生懸命、真摯にお経を唱えていた。
「一泊二日の短い時間でも、感謝して食事を頂くということ、命を大切にするということ、仲間と様々な想いを分かち合うということ何かしらの想いが心にひとかけら、経験として残ってくれたらいいな」と高田住職はじめ寺族の方は語る。
大切な子供さんを預けて下さった親御さん、「寺子屋に行きたい」と参加してくれた子供達、サポートして下さった方々、沢山の支えのおかげで成り立つ感謝の寺子屋活動である。
2019年7月30日号
宮鹿沖 第9回わんぱく寺子屋
【宮鹿沖】宮崎県都農町龍雲寺(吉田憲由住職)で7月30日、夏休み恒例の「第9回わんぱく寺子屋」が行われた。
都農町民の子どもたちをはじめ、隣町の日向市や遠くは鹿児島から参加があり、下は5歳から上は12歳まで27名が修行体験に参加した。
日蓮宗特製のお揃いのTシャツに袖を通し、27名心一つに数珠作りやうちわ作り、写経写仏、座禅体験とみんなで楽しく、時には厳しく、仏さまの教えを学びました。
午前中の修行体験後には、総代役員さん特製の流しそうめん体験とスイカ割りにとても大はしゃぎだった。
都農南小2年の永友大貴君(7)は「座禅やうちわ作りなど、みんなと楽しく修行ができた。お父さん、お母さんはいつも頑張っているので、ありがとうを言いたい。また来年も参加します!」と話していた。
寺子屋を通して、お互いを思いやるココロ、人の痛みのわかるココロ、大切なことを修行を通して身につけ、笑顔いっぱいでみんな龍雲寺の山門から帰っていきました。
2019年7月29日号
長崎 第四十一回夏季仏教修養道場
【長崎】七月二十九~三十一日、長崎県島原地区寺院の青年僧で結成する「普賢会」(会長 酒井敬廣上人)は第四十一回夏季仏教修養道場を南島原市正妙寺を会場に開催し、小学一年生~中学三年生の二十七名が参加した。
夏休みでも、巣ごもりがちな子供たちを集めて、宗教教育と修養を根本とし普段の生活から離れた非日常的な活動を増やした内容で毎年実施し、今回で四十一回目を迎え、親が道場生という子も少なくない。
今の世情をみてみると、犯罪の低年齢化や複雑化・様々な自然災害・外交問題などと沢山の諸問題を抱えていることがわかる。しかし、様々な問題を抱えていながら、私たち一人一人の関心が非常に薄いのが現実でもある。
そこで今年は、身近で自然災害が起こる昨今、私たちは色々な「おかげ」を戴きながら日々生活していることを今回のテーマのひとつとして、仏教の教えを通して自分の肌で、様々な事に子供たちや私たち大人が少しでも関心を持ってもらえるように一日目は、ワークショップにて水に溶ける灯篭を作成。一人一人が、お題目の書写や様々な想いを灯篭に書き込んだ。作成した灯篭は夕方のお勤めの後、海岸へと運び、子供たちの賑やかな声のもと、海へ浮かべ亡き御霊への追善供養を行った。
二日目は、プールにてひと遊びした後、郷土料理である「かんざらし」を作成。核家族となり、日頃家で作ることのない郷土料理に、子供たちは「作ることの大変さ・楽しさ」を肌で感じ、一人一人が様々な「おかげ」を戴きながら、生活していることに気づいたに違いない。
子供は本当に素直である。このような子供たちと一緒にこれから先、私たち大人は何をどう伝えていかないといけないのか、節に考えないとならない。
常識や考え方の大事な基準である宗教教育を学び・伝えることが、私たち大人 特に宗教者の役割であり、伝えることによって、大人自身も学び子供も得がたい体験をすることに意義を感じた充実した夏の三日間であった。