全国の通信記事
2023年11月9日号
大阪三島 高槻市妙浄寺が能勢妙見山への団参
【大阪三島】高槻市妙浄寺(阪田兼光住職)は、10月30日に能勢妙見山への団体参拝を行った。妙見の森ケーブルカーが廃線となることから、その前の最後の参拝のためである。参加者は檀信徒10人、教師が2人、寺族が1人。
一行は妙見山に参拝し、御開帳を受けた後、縁起の説明を受けた。
今回の参拝について阪田住職は「近畿では、古くから能勢妙見信仰があり、各地に沢山の講があり、春秋の参拝等が行われていた。その頃には、参拝ルートのケーブルカーとリフトを利用する人も多かったが、ライフスタイルの変化に伴い、講の数も減り自家用車での参拝に移行したことで、ケーブルカーの利用者は大きく減ったと思われる。檀信徒の一人でも多くが、このルートを記憶にとどめて欲しいと願い、公共交通の乗り継ぐ参拝を企画させてもらった。参加者には、多くの先人が信仰を繋いできた霊場の空気を肌で感じ取ってもらい、今後の信仰の糧にしていただきたいと思う。」と述べ、参拝者の一人は「妙見山は、行った事が無かったので、大きなお寺でびっくりしました。私は、妙見山はただの山で、頂上にお寺が在る事すら知らなかったので、誘って頂いて参加出来良かったです」と述べた。
2023年11月5日号
愛知名古屋・ベトナムから団参
【愛知名古屋】11月5日、名古屋市東区情妙寺(林教一住職)に、ベトナムからヴィン団長(ホーチミン市観音寺住職)率いる約40人の参拝者が訪れた。
情妙寺は、尾州茶屋家初代の新四郎長吉が家康の菩提を弔うために慶安年間(1648~52年)に創建したと伝えられている。尾州茶屋家は、徳川家に仕え、ベトナムをはじめ東南アジアとの朱印船貿易で巨利を得た豪商であった。また、伊勢志摩サミットの際には、会合出席のために来日したベトナムのフック首相(当時)も情妙寺に足を運んでおり、ベトナムに大変縁のある寺院である。
はじめに日本語とベトナム語のそれぞれでお経を上げ、のちに林住職とヴィン団長より挨拶が述べられた。林住職は情妙寺と歴史とベトナムとの関係について参拝者に説明をするとともに、遠路からの来日に歓迎の意を伝え、ヴィン団長は林住職のこれまでの功績を称え、今後もより一層の交流の発展を願う言葉が述べられた。
その後、参拝者たちは愛知県指定文化財である情妙寺寺宝の絵巻を見学し、尾州茶屋家によるベトナムとの朱印船貿易の様子が描かれているという林住職の説明を、熱心に聞き入っていた。
最後に、参拝者と情妙寺の関係者による記念撮影が行われ、参拝者たちは笑顔で林住職らと握手しあうなど、境内は友好的な雰囲気に包まれた。
2023年10月30日号
愛知尾張 奈良日帰り団参
【愛知尾張】10月31日に尾張日蓮宗青年会主催の奈良日帰り団参が行われ、72人の檀信徒が参加した。
午前中に参拝した蓮長寺(河田行隆住職)では河田住職の法話を聴聞し、本堂や妙見堂を見学し、日蓮聖人が南都六宗研鑽のため奈良に遊学した際に拠点とした当山の歴史に思いを馳せた。
昼食は奈良公園内の飲食店でとり、団欒のひと時を過ごした。
また午後には東大寺に参拝し、国宝に指定されている大仏殿などをはじめ、様々な場所を見学した。
コロナ禍の影響で4年ぶりとなる開催となったが、参加者同士の懇親を深めつつ奈良の歴史や文化を感じる事の出来る有意義な団参となった。