全国の通信記事
2023年12月14日号
京都1 義士祭
【京都1】12月14日(木)京都市左京区本妙寺(橋本一妙住職)にて、京都義士会主催の義士祭が開催された。冬の寒い風が吹く中、本妙寺本堂東側にある義士宝物館にて、午前10時より義士追悼法要が執り行われた。宝物館は、来賓の兵庫赤穂義士会の方々や檀信徒、一般の参拝者の人々でいっぱいになった。
本妙寺は「赤穂義士の寺」とも称され、四十七士吉田忠左衛門、その子吉田澤右衛門、忠左衛門の実弟、貝賀彌左衛門ら三義士のゆかりの寺であり、義士堂には赤穂義士四十七士の木像が安置され、12月14日の義士祭の当日のみ、義士遺品遺墨を展示、一般に公開している。
家族で大阪から来られた主人は、「赤穂義士の大ファンです。何度も足を運んでおり、今回は初めて嫁と2人の娘を連れてきました」と語った。参拝を終えた方々は、温かい湯気が立つ「討ち入りうどん」の供養を受け、赤穂義士に思いを馳せた。
栃木 ⻘年会講習会
【栃木】栃⽊⽇⻘会は 12 月 14 ⽇、栃⽊市妙唱寺(近澤岳生住職)洗心閣で、カウンセリングマ
インドの 1 つ 「傾聴」の講習会を開き管内僧侶 5 名が参加し、講習と共に実践を交えて行わ
れた。講師はアメリカでカウンセラー経験のある同寺副住職近澤洋生上人。
傾聴では相手の話と心に意識を向けて「聴く」ことが大事であり、その言葉の背後にある
感情や意図を理解する行為である。その傾聴の意味として、カウンセラーは相手の悩みや苦
しみを知ることができ、相談者は話を聞いて理解してくれる人物と認識し、相互理解する事。
悩みを抱えていると視野が狭くなり、思考の柔軟性を失い、自身の悩みの全体像を把握出来
ない事を整理し、相談者の自己理解に繋げるこの二つの意味があるとされ、相談者自身に解
決への道を探す手伝いをするのがカウンセラーと話された。
2023年12月13日号
熊本 菊池恵楓園物故者慰霊法要
【熊本】令和5年12月13日に熊本県合志市、国立ハンセン病療養所菊池恵柳園内やすらぎ総合会館にて菊池恵楓園物故者慰霊法要が営まれた。濵田義正熊本県宗務所長を導師に式衆に宗務所職員5名で法要が行われた。
法要には県内僧侶若干名と100歳の2名を含む入所者4名並びに施設職員が参加した。
閉式の後、恵楓園敷地内にある納骨堂に移動し自我偈を一読した。
濵田上人は「地元にこの施設があることを忘れず、目を背けてはならない。入所者も私たちの家族であるという気持ちで法要をさせて頂いた。」とインタビューに答えられた。
菊池恵楓園は明治42年に九州7県のハンセン病療養所として現在地に開設された施設であり昭和16年に国立療養所菊池恵楓園と改称された。
現在、135名の入圓者が生活しており、納骨堂には約1367柱の遺骨が納められている。