全国の通信記事
2023年8月26日号
京都1 第58回夏季大学開催
【京都1】令和五年八月二十六日(土)、京都市中京区のホテル本能寺に於いて、京都日蓮聖人門下本山会後援・京都日蓮聖人門下連合会主催による第58回目となる夏季大学が、京都市内の日蓮門下各本山貫首をはじめ、僧俗約九十名の参加のもと開催された。
今年度は身延山大学の木村中一教授による講演が『日蓮聖人の誠心にふれる』という講題のもと、日蓮聖人の御生涯や御遺文に触れながら弟子・檀越との交流を紐解き、聖人の御心の優しさについて説明された。
また一般講演として京扇子製造卸 株式会社大西常商店・四代目若女将 大西里枝氏を招き、扇子の文化や歴史、扇子の使い方などについて講演された。
今回初めて参加した男性からは「どちらの講演も非常に興味深かった。また来年も参加したい」との声もあり、参加者からも好評だった。
大阪市・伝法正蓮寺大川施餓鬼
伝法正蓮寺大川施餓鬼8月26日(土)
此花区・正蓮寺において大阪市指定無形民俗文化財である伝法大川施餓鬼が営まれた。前夜の25日には本堂において宵施餓鬼(灯明会)が行われた。正当の26日、晴れ渡った空の下、檀信徒が春日出商店街よりお寺に向かい唱題行進し、本堂では12時半より大阪日青会 和田龍政師、続いて布教師会会長の松井英行師による法話があり、14時から奥邨正道住職 導師のもと法要が厳修された。下土井龍永大阪市宗務所長をはじめ管内教師・檀信徒はもとより、多くの来賓が参列の中、稚児による祭文が唱えられた。法要後、幢幡と瓔珞が新調された立像祖師の御輿が檀信徒等により担ぎ出され、唱題とともに練供養に出発。町中にお題目を響き渡らせながら渡船所へ向かい船に乗り込んだ。導師の乗る御輿船を先頭に、3隻の船が正蓮寺川の中ほどまで進むと、導師が船の舳先に立って散華、経木(水溶性)を供養するために流し、各船の参列者もそれにならって経木を流した。コロナ禍になり檀信徒の乗船は3年ぶり。この時を心待ちにしていた檀信徒参列者は皆合掌し満ち足りた表情をしていた。
2023年8月24日号
京都1 訃報・本山本満寺貫首 森日洸上人
【京都1】8月24日、京都市上京区 本山本満寺第63世 森日洸(遠壽院日洸)貫首が御遷化された。世寿93歳・権大僧正。
森貫首は、昭和42年兵庫県姫路市法華寺第27世住職に就任され平成29年に退職されるまで50年以上に亘り寺門興隆、寺観整備、檀信徒教化に尽力され宗門より一級法功章が授与される。
管内では専任布教師等の役職を歴任し宗政宗務に尽力された。
更に、本年3月5日に本山本満寺に晋山された。その際には、「法華経本願満足の為に広宣流布します」と力強くご挨拶された矢先の訃報である。